学習トップ理由で解く 生理学第3章 ▸ A. 呼吸器 / Q0218

理由で解く 生理学

Q0218 呼吸

出典:あマ指 第1回(1993) 問題44
問題
嘔吐の際に起こらないのはどれか。
選択肢
1 腹腔内圧の上昇
2 腹筋の収縮
3 声門の閉鎖
4 食道の収縮
解答
正解4(食道の収縮)
解説
✗ 1.
腹腔内圧の上昇
✗ 正しい。嘔吐時には腹筋と横隔膜が強く収縮するため、腹腔内圧が著しく上昇する。→ この圧上昇が胃を圧迫し、内容物を押し出す原動力となる。
✗ 2.
腹筋の収縮
✗ 正しい。腹筋の収縮は腹腔内圧上昇の主要因であり、嘔吐時に不可欠である。→ 横隔膜の収縮とともに胃に対する外力を生み出す。
✗ 3.
声門の閉鎖
✗ 正しい。声門の閉鎖は嘔吐物が気管に入ること(誤嚥)を防ぐ重要な防御反応である。→ 延髄の嘔吐中枢が声門閉鎖を含む一連の協調運動を制御している。
✓ 4. 誤り
食道の収縮
嘔吐時に食道は収縮ではなく弛緩する。→ 腹腔内圧の上昇によって胃内容物が弛緩した食道を通じて逆流・排出される。食道が収縮すると内容物は通過できない。
ポイント
  • 嘔吐時の食道は「弛緩」して通路を確保する。収縮ではない点がひっかけポイント。
  • 覚え方のコツ: 嘔吐の流れを「腹筋+横隔膜が収縮 → 腹圧上昇 → 食道は弛緩して開放 → 声門は閉鎖して気道を防御」と一連の流れで覚える。
  • 関連知識: 嘔吐中枢は延髄に存在し、求心性情報(消化管・前庭器官・大脳皮質など)を統合して嘔吐反射を起こす。
  • よくある間違い: 「食道が蠕動運動で押し出す」と考えがちだが、嘔吐は食道の蠕動ではなく腹圧上昇による受動的逆流である。
解説画像
あマ指 第1回(1993) 問題44|嘔吐の際に起こらないのはどれか。 解説図
あマ指 第1回(1993) 問題44|嘔吐の際に起こらないのはどれか。
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