学習トップ理由で解く 生理学第3章 ▸ A. 呼吸器 / Q0219

理由で解く 生理学

Q0219 呼吸

出典:鍼灸 第1回(1993) 問題37
問題
深い吸気に関与しないのはどれか。
選択肢
1 横隔膜
2 外肋間筋
3 胸鎖乳突筋
4 椎前筋
解答
正解4(椎前筋)
解説
✗ 1.
横隔膜
✗ 正しい。横隔膜は最も重要な主吸息筋である。→ 収縮するとドーム状の膜が下降・水平化し、胸腔容積が増大する。→ 横隔神経(第3〜5頸髄由来)により支配される。
✗ 2.
外肋間筋
✗ 正しい。外肋間筋はもう一つの主吸息筋である。→ 収縮すると肋骨が挙上し、胸郭が広がって胸腔容積が増大する。→ 肋間神経(第1〜12胸髄由来)により支配される。
✗ 3.
胸鎖乳突筋
✗ 正しい。胸鎖乳突筋は深呼吸時に働く補助吸息筋である。深呼吸のときには、さらに脊柱を伸ばす筋や、肩を挙上する筋なども働く。胸鎖乳突筋はこれに該当する。
✓ 4. 誤り
椎前筋
椎前筋は頸椎の前方に位置し、頸部の屈曲に関与する筋である。→ 呼吸運動には参加せず、吸気にも呼気にも関与しない。→ 深い吸気に関与する筋は主吸息筋(横隔膜・外肋間筋)と補助吸息筋(胸鎖乳突筋・斜角筋など)である。
ポイント
  • 深い吸気では主吸息筋(横隔膜・外肋間筋)に加えて補助吸息筋(胸鎖乳突筋・斜角筋など肩を挙上する筋)が動員される。
  • 覚え方のコツ: 主吸息筋は「横隔膜+外肋間筋」の2つ、補助吸息筋は「胸鎖乳突筋・斜角筋」。呼気筋は「内肋間筋+腹筋群」と対比して整理する。
  • 関連知識: 安静時は主に横隔膜呼吸(腹式呼吸)が関与し、安静呼息は筋収縮を必要としない受動的な過程である。
  • よくある間違い: 椎前筋を斜角筋と混同して吸気筋と考えてしまうこと。椎前筋は頸部屈曲筋であり呼吸に関与しない。
解説画像
鍼灸 第1回(1993) 問題37|深い吸気に関与しないのはどれか。 解説図
鍼灸 第1回(1993) 問題37|深い吸気に関与しないのはどれか。
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