学習トップ理由で解く 生理学第2章 ▸ A. 血液の組成と働き / Q0075

理由で解く 生理学

Q0075 循環

出典:あマ指 第1回(1993) 問題43
問題
血漿中のアルブミンについて誤っている記述はどれか。
選択肢
1 血漿中に最も多く含まれるタンパク質である。
2 細胞へのアミノ酸供給源である。
3 抗体として働く。
4 血漿の浸透圧維持に関与する。
解答
正解3(抗体として働く。)
解説
✗ 1.
血漿中に最も多く含まれるタンパク質である。
✗ 正しい。血漿タンパクは主にアルブミン、グロブリン、フィブリノゲンの3種類に分類される。量はこの順に多い。アルブミンは血漿タンパク質の中で最も多い。
✗ 2.
細胞へのアミノ酸供給源である。
✗ 正しい。細胞のアミノ酸供給源。アルブミンの関与が大きい。正しい。
✓ 3. 誤り
抗体として働く。
抗体(免疫グロブリン)として働くのはγ-グロブリンであり、アルブミンではない。γ-グロブリンは抗体として免疫反応に関与。免疫グロブリンとも呼ばれる。さらにγ-グロブリンは肝臓ではなく白血球の形質細胞で合成される点も、アルブミン(肝臓で合成)とは異なる。アルブミンの主な機能は膠質浸透圧の維持、物質運搬、アミノ酸供給源である。
✗ 4.
血漿の浸透圧維持に関与する。
✗ 正しい。膠質浸透圧(血漿タンパクの作る浸透圧)の維持と血管内の水分保持。アルブミンの関与が70%と大きい。
ポイント
  • 抗体として免疫反応に関与するのはγ-グロブリン(免疫グロブリン)であり、アルブミンは膠質浸透圧維持・物質運搬・アミノ酸供給源として機能する。
  • 覚え方のコツ: 「アルブミン=浸透圧の守り手」「γ-グロブリン=免疫の戦士」と役割を対比で覚える。抗体はγ(ガンマ)と頭文字「が」で「ガードマン(防御)」と連想する。
  • 関連知識: 肝疾患でアルブミン合成が低下すると膠質浸透圧が低下し、浮腫や腹水が生じる。A/G比(アルブミン/グロブリン比)の正常値は1.5〜2.0で、慢性感染症(γ-グロブリン増加)や肝疾患(アルブミン減少)で低下する。
  • よくある間違い: アルブミンとγ-グロブリンの機能を混同しやすい。「抗体=アルブミン」と誤解しないよう、血漿タンパクの3分類(アルブミン・グロブリン・フィブリノゲン)とそれぞれの機能を整理しておく。
比較表
血漿タンパク 量の順位 合成部位 主な機能
アルブミン 最多 肝臓 膠質浸透圧維持、物質運搬、アミノ酸供給
グロブリン(α、β) 2番目 肝臓 ホルモン・ビタミン等の運搬
γ-グロブリン (グロブリンの一部) 形質細胞 抗体として免疫反応に関与
フィブリノゲン 最少 肝臓 血液凝固(フィブリンに変換)
解説画像
あマ指 第1回(1993) 問題43|血漿中のアルブミンについて誤っている記述はどれか。 解説図
あマ指 第1回(1993) 問題43|血漿中のアルブミンについて誤っている記述はどれか。
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