学習トップ理由で解く 生理学第2章 ▸ A. 血液の組成と働き / Q0076

理由で解く 生理学

Q0076 循環

出典:鍼灸 第1回(1993) 問題35
問題
血漿に最も多く含まれる蛋白質はどれか。
選択肢
1 フィブリノーゲン
2 アルファグロブリン
3 ガンマグロブリン
4 アルブミン
解答
正解4(アルブミン)
解説
✗ 1. 誤り
フィブリノーゲン
フィブリノゲンは血漿タンパク質の3分類の中で最も少ない成分である。血液凝固因子としてトロンビンによりフィブリンに変換される役割を持つ。
✗ 2. 誤り
アルファグロブリン
αグロブリンはグロブリンの一種で、ホルモンやビタミンなどの物質運搬に関与するが、アルブミンより量は少ない。
✗ 3. 誤り
ガンマグロブリン
γグロブリン(免疫グロブリン)は形質細胞で合成され、抗体として免疫反応に関与するが、アルブミンより量は少ない。
✓ 4. 正しい
アルブミン
アルブミンは血漿タンパク質の中で最も多く含まれる。血漿タンパクは主にアルブミン、グロブリン、フィブリノゲンの3種類に分類される。量はこの順に多い。アルブミンは肝臓で合成され、膠質浸透圧の維持(約70%を担う)、各種物質の運搬、アミノ酸供給源としての重要な機能を持つ。血漿タンパク質の重量は血漿の約7%を占める。
ポイント
  • 血漿タンパク質はアルブミン>グロブリン>フィブリノゲンの順に多く、アルブミンが最多である。
  • 覚え方のコツ: 量の順番は「ア→グ→フ」(あいうえお順に近い)で覚える。アルブミンは「一番多くて膠質浸透圧の主役」と記憶する。
  • 関連知識: 血漿タンパクのほとんどは肝臓で合成されるが、γ-グロブリンのみ白血球の形質細胞で合成される。A/G比(アルブミン/グロブリン比)は正常値1.5〜2.0で、肝疾患や慢性感染症で低下する。
  • よくある間違い: γグロブリンを「最多」と誤解しやすいが、γグロブリンはグロブリンの一種にすぎず、アルブミンよりも量は少ない。また、フィブリノゲンは凝固因子として重要だが量的には最も少ない。
比較表
血漿タンパク 量の順位 合成部位 主な機能
アルブミン 最多 肝臓 膠質浸透圧維持、物質運搬、アミノ酸供給
グロブリン(α、β、γ) 2番目 肝臓(γのみ形質細胞) 物質運搬(α、β)、抗体(γ)
フィブリノゲン 最少 肝臓 血液凝固(フィブリンに変換)
解説画像
鍼灸 第1回(1993) 問題35|血漿に最も多く含まれる蛋白質はどれか。 解説図
鍼灸 第1回(1993) 問題35|血漿に最も多く含まれる蛋白質はどれか。
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