学習トップ理由で解く 生理学第1章 ▸ E. 物質移動 / Q0064

理由で解く 生理学

Q0064 生理学の基礎

出典:あマ指 第29回(2021) 問題25
問題
細胞膜を介した物質の移動で浸透にあたる記述はどれか。
選択肢
1 溶質分子が濃度勾配に沿って移動する。
2 小分子のものが移動する。
3 水の分子が溶質濃度の高い方に移動する。
4 エネルギーを使って移動する。
解答
正解3(水の分子が溶質濃度の高い方に移動する。)
解説
✗ 1. 誤り
溶質分子が濃度勾配に沿って移動する。
溶質分子が濃度勾配に沿って移動するのは拡散の説明である。
✗ 2. 誤り
小分子のものが移動する。
小分子のものが圧力差で移動するのは濾過に近い説明であり、浸透の定義ではない。
✓ 3. 正しい
水の分子が溶質濃度の高い方に移動する。
浸透とは、半透膜を介して水分子が溶質濃度の低い側から高い側へ移動する現象である。→溶質は半透膜を通過できないため、水が移動して濃度差を平衡化しようとする。→このとき生じる圧力を浸透圧という。→体液の浸透圧は約290mOsm/Lに保たれており、細胞の体積調節に重要である。
✗ 4. 誤り
エネルギーを使って移動する。
エネルギー(ATP)を使って濃度勾配に逆らう移動は能動輸送の説明である。
ポイント
  • 浸透は「半透膜を介して水が溶質濃度の高い方へ移動する現象」であり、受動的過程である。
  • 覚え方のコツ: 「浸透=水が動く」「拡散=溶質が動く」と、動く主体で区別する。
  • 関連知識: 体液の浸透圧は約290mOsm/Lに保たれており、ホメオスタシスの一部として重要である。
  • よくある間違い: 浸透と拡散を混同しやすい。浸透は「水」の移動、拡散は「溶質」の移動である点が決定的に異なる。
比較表
移動様式 移動する主体 駆動力
拡散 溶質分子 濃度勾配 O₂、CO₂の移動
浸透 水分子 浸透圧差(濃度差) 細胞膜を介した水移動
能動輸送 溶質分子 ATP(化学エネルギー) Na⁺-K⁺ポンプ
膜動輸送 大分子・粒子 膜の変形 食作用、開口放出
濾過 溶媒+小分子 圧力差 糸球体濾過
解説画像
あマ指 第29回(2021) 問題25|細胞膜を介した物質の移動で浸透にあたる記述はどれか。 解説図
あマ指 第29回(2021) 問題25|細胞膜を介した物質の移動で浸透にあたる記述はどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 生理学
App Store入手