学習トップ理由で解く 生理学第1章 ▸ D. 体液の組成と働き / Q0057

理由で解く 生理学

Q0057 生理学の基礎

出典:あマ指 第25回(2017) 問題31
問題
細胞外液について正しいのはどれか。
選択肢
1 体重の60%を占める。
2 最も多く含まれる陽イオンはナトリウムイオンである。
3 細胞内液よりも浸透圧が高い。
4 間質液と血漿の蛋白質濃度は等しい。
解答
正解2(最も多く含まれる陽イオンはナトリウムイオンである。)
解説
✗ 1. 誤り
体重の60%を占める。
体重の60%は体液全体の割合である。細胞外液は体重の約20%(間質液約15%+血漿約5%)にすぎない。
✓ 2. 正しい
最も多く含まれる陽イオンはナトリウムイオンである。
細胞外液では陽イオンとしてはNa⁺が約90%を占め。細胞外液のNa⁺濃度は約140mEq/Lであり、主要な陽イオンとして浸透圧の維持に重要な役割を果たす。これに対し細胞内液の主要陽イオンはK⁺である。この内外の差はナトリウムポンプ(Na⁺-K⁺ ATPase)によって維持されている。
✗ 3. 誤り
細胞内液よりも浸透圧が高い。
細胞外液と細胞内液の浸透圧は等しく保たれている(約290mOsm/L)。細胞膜は水を通す半透膜であるため、浸透圧差が生じれば水が移動して速やかに平衡に達する。
✗ 4. 誤り
間質液と血漿の蛋白質濃度は等しい。
間質液は血漿よりも蛋白質濃度が著しく低い。毛細血管壁はタンパク質のような大きな分子を通しにくいためである。
ポイント
  • 細胞外液の主要陽イオン=Na⁺(約90%)、細胞内液の主要陽イオン=K⁺である。
  • 覚え方のコツ: 「外はNa(ナトリウム)、内はK(カリウム)」と対比で覚える。「ソトナカ=Na-K」と語呂合わせする方法もある。
  • 関連知識: Na⁺-K⁺ポンプは常時ATPを消費してNa⁺を細胞外へ、K⁺を細胞内へ輸送し、この濃度差を維持している。
  • よくある間違い: 体液全体(60%)と細胞外液(20%)の数値を混同しやすい。また、間質液と血漿のイオン組成は「ほぼ等しい」が、蛋白質濃度は異なることに注意する。
比較表
体液区分 体重比 主要陽イオン 主要陰イオン
細胞内液 約40% K⁺ HPO₄²⁻、タンパク質
細胞外液(間質液) 約15% Na⁺ Cl⁻
細胞外液(血漿) 約5% Na⁺ Cl⁻、HCO₃⁻
解説画像
あマ指 第25回(2017) 問題31|細胞外液について正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第25回(2017) 問題31|細胞外液について正しいのはどれか。
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