学習トップ理由で解く 生理学第1章 ▸ D. 体液の組成と働き / Q0056

理由で解く 生理学

Q0056 生理学の基礎

出典:あマ指 第24回(2016) 問題28
問題
細胞内液と細胞外液で等しく保たれているのはどれか。
選択肢
1 カリウムイオン濃度
2 浸透圧
3 蛋白質量
4 塩素イオン濃度
解答
正解2(浸透圧)
解説
✗ 1. 誤り
カリウムイオン濃度
K⁺濃度は細胞内液で高く(約150mEq/L)、細胞外液で低い(約4mEq/L)ため、大きく異なる。
✓ 2. 正しい
浸透圧
細胞内液と細胞外液の浸透圧は等しく保たれている(約290mOsm/L)。体液の浸透圧は、約290mOsm/Lに保たれている。細胞膜は半透性を持ち水を自由に通すため、もし浸透圧差が生じても水が移動して速やかに平衡に達する。イオン組成は細胞内液と細胞外液で大きく異なるが、溶質分子の総和(=浸透圧)は等しく維持されている。
✗ 3. 誤り
蛋白質量
蛋白質は細胞内液に多く含まれ、細胞外液(特に間質液)では少ない。
✗ 4. 誤り
塩素イオン濃度
Cl⁻濃度は細胞外液で高く(約100mEq/L)、細胞内液では低い。
ポイント
  • 細胞内液と細胞外液でイオン組成は大きく異なるが、浸透圧は等しい。これが最重要ポイントである。
  • 覚え方のコツ: 「組成は違う、浸透圧は同じ」と対比で覚える。水が自由に通る膜では浸透圧が等しくなるのが原理である。
  • 関連知識: 浸透圧の維持は水の移動(浸透)によって達成される。脱水時には浸透圧のバランスが崩れ、高張性・低張性・等張性脱水に分類される。
  • よくある間違い: 「Na⁺とK⁺の濃度が等しい」と誤解しやすいが、Na⁺は細胞外、K⁺は細胞内に多い。等しいのは浸透圧のみである。
比較表
項目 細胞内液 細胞外液 内外で等しいか
浸透圧 約290mOsm/L 約290mOsm/L 等しい
主要陽イオン K⁺(高濃度) Na⁺(高濃度) 異なる
主要陰イオン HPO₄²⁻、タンパク質 Cl⁻ 異なる
蛋白質量 多い 少ない(間質液) 異なる
解説画像
あマ指 第24回(2016) 問題28|細胞内液と細胞外液で等しく保たれているのはどれか。 解説図
あマ指 第24回(2016) 問題28|細胞内液と細胞外液で等しく保たれているのはどれか。
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