
この図の解説
この図で見るべきは、ナトリウム-カリウムポンプがイオンを「どの向きに」「いくつ」運ぶかである。細胞膜の脂質二重層に埋まった茶色のポンプタンパク質が、細胞内のナトリウムイオン(橙の六角形)3分子を細胞外へ汲み出し、入れ替わりに細胞外のカリウムイオン(黄の楕円)2分子を細胞内へ取り込む。中央ではATPがADPへ分解される場面が描かれ、この輸送が濃度勾配に逆らう能動輸送であることを示している。その結果、細胞外はナトリウムが、細胞内はカリウムが高濃度になり、陽イオンの分布に偏りが生じて静止電位の土台がつくられる。まず「3つ出て2つ入る」向きと、ATPがエネルギー源である点の2つを押さえたい。
学習の要点
- ナトリウム-カリウムポンプはATP分解のエネルギーを使い、Na⁺を3分子細胞外へ汲み出し、K⁺を2分子細胞内へ取り込む能動輸送を行う。
- 覚え方のコツ: 「3ナト出て2カリ入る」。汲み出すNaが3、取り込むKが2で、出る方が1つ多い。
- 関連知識: 細胞外にNa⁺、細胞内にK⁺という偏りができることが、神経細胞や筋細胞の静止電位・活動電位を生む土台になる。
- よくある間違い: 輸送の向きを逆に覚えること。Naは細胞外へ、Kは細胞内へ運ぶ。エネルギー不要の受動輸送と取り違えるのも頻出。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
ナトリウム-カリウムポンプは、細胞内のナトリウムイオン( ア )分子を細胞外へ汲み出し、細胞外のカリウムイオン( イ )分子を細胞内へ取り込む。ア・イに入る数字を答えよ。
答えを見る
答え: ア=3、イ=2
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。