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理由で解く 作業療法士

QO61P033 作業療法治療学

出典:第61回作業療法士国家試験(2026)午後 問33
問題
リンパ浮腫への対応で正しいのはどれか。
選択肢
1 運動療法は禁忌である。
2 重い物を持つ動作を制限する。
3 圧迫療法は発症初期には行わない。
4 締め付けの強い下着の着用を勧める。
5 保湿は浮腫を悪化させるため避ける。
解答
正解2(重い物を持つ動作を制限する。)
解説

患肢への過負荷はリンパ流を阻害し浮腫を悪化させるため、重い物を持つ動作は制限する。複合的治療(用手的リンパドレナージ・圧迫・運動・スキンケア)が基本。

リンパ浮腫は乳がん・婦人科がん術後などでリンパ流が滞り四肢に貯留する。管理の柱は複合的理学療法で、患肢への過度な負荷や締め付けはリンパ還流を妨げ増悪因子となるため、重量物の保持など過負荷動作は避ける(選択肢2が正しい)。運動療法は筋ポンプ作用でリンパ還流を促すため適応であり禁忌ではない。圧迫療法(弾性着衣・多層包帯)は治療の中心で早期から行う。局所の締め付けはうっ滞を招くため避け、皮膚の乾燥は蜂窩織炎の誘因となるためスキンケア(保湿)を行い感染予防に努める。

✗ 1. 誤り
運動療法は禁忌である。
運動療法は筋ポンプでリンパ還流を促進し適応。禁忌ではない
✓ 2. 正しい
重い物を持つ動作を制限する。
重量物保持は患肢に過負荷をかけ浮腫を悪化させるため制限する
✗ 3. 誤り
圧迫療法は発症初期には行わない。
圧迫療法は複合的治療の中心で早期から行う。初期に行わないは誤り
✗ 4. 誤り
締め付けの強い下着の着用を勧める。
締め付けの強い下着は局所うっ滞を招き悪化させるため避ける
✗ 5. 誤り
保湿は浮腫を悪化させるため避ける。
保湿は皮膚バリアを保ち蜂窩織炎を予防する。避けるは誤り
ポイント
  • 複合的治療=用手的リンパドレナージ+圧迫+運動+スキンケア
  • 患肢の過負荷・締め付けは増悪因子
  • 運動療法・圧迫療法は適応、早期から実施
  • 保湿で蜂窩織炎(感染)を予防
比較表
リンパ浮腫の複合的治療
要素内容
用手的リンパドレナージ近位から誘導しリンパ流を促す
圧迫療法弾性包帯・弾性着衣で還流促進
運動療法筋ポンプ作用で還流促進
スキンケア保湿で感染(蜂窩織炎)予防
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