学習トップ / 理由で解く 作業療法士 / 第11章 ▸ 実地 / QO61P002
理由で解く 作業療法士

BIT合計32/146は重度の左半側空間無視を示し、車椅子駆動時に左側へぶつかるのが開始時の典型的観察所見である。
図はBIT(行動性無視検査)通常検査の成績表で、6下位検査の合計は32/146点。満点146点に対しカットオフ値131点を大きく下回り、重度の半側空間無視があることを示す。抹消試験・模写・線分二等分・描画のいずれも低得点で、視空間性の無視が重度である。半側空間無視は右半球損傷による左半側空間無視が典型で、患者は左空間の対象を認識・注意できない。作業療法開始時に観察される行動としては、車椅子を駆動する際に左側の壁や物に気づかずぶつかる(選択肢3)が代表的である。右側の食物を残す(1)は逆の右無視の所見、左からの誘導に反応良好(4)・左へ注意がそれる(5)はいずれも左無視と矛盾し、左からの起き上がりが容易(2)も無視の病態と結びつかない。したがって表が示す重度左半側空間無視の所見と整合するのは選択肢3である。
| 場面 | 所見 |
|---|---|
| 食事 | 皿の左側の食物を残す |
| 移動 | 左側の壁・障害物にぶつかる |
| 整容 | 左半分の髭剃り・化粧を忘れる |
| 対応 | 健側(右)から刺激・誘導すると反応良好 |
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