学習トップ理由で解く 作業療法士第4章 ▸ 一般 / QO60A098

理由で解く 作業療法士

QO60A098 臨床医学大要

出典:第60回作業療法士国家試験(2025)午前 問98
問題
複雑部分発作〈焦点意識減損発作〉を起こして自宅室内を徘徊しているてんかん患者に対して、まず行うのはどれか。
選択肢
1 救急搬送を要請する。
2 室内に一人きりにする。
3 周囲の危険物を取り除く。
4 身体を押さえて保護する。
5 タオルを嚙ませる。
解答
正解3(周囲の危険物を取り除く。)
解説

複雑部分発作(焦点意識減損発作)では意識が減損したまま自動症・徘徊がみられる。まず行うべきは、本人がぶつかったり転倒して外傷を負わないよう周囲の危険物を取り除き、安全を確保することである。

焦点意識減損発作では意識が部分的に障害され、口をもぐもぐさせる、歩き回るなどの自動症が生じるが、多くは数分で自然に収まる。この間に無理に制止すると患者が抵抗して転倒・外傷や介助者の受傷につながる。まず優先すべきは環境調整による安全確保で、家具の角・刃物・階段・熱源など危険物を除去し、必要なら本人をさりげなく誘導して見守る。したがって答えは3。身体を押さえつける・口に物を嚙ませる行為は窒息や外傷を招くため禁忌、一人きりにするのは危険、単発の複雑部分発作は通常直ちに救急搬送を要しない(発作が5分以上続く・反復する等は搬送を検討)。

✗ 1. 誤り
救急搬送を要請する。
まず行うべき対応ではない。5分以上遷延・重積・反復・外傷時に検討する
✗ 2. 誤り
室内に一人きりにする。
意識減損中は転倒・事故の危険があり見守りが必要
✓ 3. 正しい
周囲の危険物を取り除く。
外傷を防ぐ環境調整が最優先の安全確保
✗ 4. 誤り
身体を押さえて保護する。
無理な制止は抵抗・転倒・受傷を招くため不適切
✗ 5. 誤り
タオルを嚙ませる。
口内に物を入れると窒息・歯牙損傷の危険があり禁忌
ポイント
  • 焦点意識減損発作=意識減損+自動症、多くは数分で自然軽快
  • 対応の第一は環境調整による安全確保(危険物除去・見守り)
  • 身体拘束・口へ物を入れる・放置は禁忌
比較表
てんかん発作時の対応
対応適否
危険物を除去し見守る適切(最優先)
身体を押さえつける不適切
口に物を嚙ませる禁忌(窒息)
一人にする不適切
5分以上遷延・反復救急要請を検討
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