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理由で解く 作業療法士

QO59P043 作業療法治療学

出典:第59回作業療法士国家試験(2024)午後 問43
問題
せん妄の対応で正しいのはどれか。
選択肢
1 感覚を遮断する。
2 抗精神病薬は無効である。
3 積極的に身体拘束を行う。
4 興奮時は強い口調で注意する。
5 身体疾患の治療を並行して行う。
解答
正解5(身体疾患の治療を並行して行う。)
解説

せん妄は身体的要因で生じる急性の意識障害。誘因となる身体疾患の治療(原因除去)が対応の基本。

せん妄は感染・脱水・電解質異常・薬剤・低酸素などの身体的要因を背景に、注意障害と意識混濁が急性に変動する状態である。したがって背景にある身体疾患の同定と治療が最優先となる。環境調整では見当識を保つため時計・カレンダー設置や適度な感覚刺激・昼夜のリズム保持が有用で、感覚遮断はむしろ悪化因子となる。身体拘束は転倒・興奮を助長し合併症を増やすため最小限にとどめる。強い口調は不安・興奮を増強する。興奮が強い場合に抗精神病薬(少量のハロペリドール等)を用いることはあり有効性が認められている。

✗ 1. 誤り
感覚を遮断する。
感覚遮断は見当識を損ないせん妄を悪化させる
✗ 2. 誤り
抗精神病薬は無効である。
興奮の強いせん妄では少量の抗精神病薬が有効なことがある
✗ 3. 誤り
積極的に身体拘束を行う。
拘束は興奮・転倒・合併症を助長するため最小限に
✗ 4. 誤り
興奮時は強い口調で注意する。
不安・興奮を強めるため穏やかに対応する
✓ 5. 正しい
身体疾患の治療を並行して行う。
原因となる身体要因の治療が基本で正しい
ポイント
  • せん妄=身体要因による急性・変動性の意識障害
  • 対応の基本は原因(身体疾患)の治療
  • 感覚遮断・身体拘束・威圧は悪化因子
比較表
せん妄への対応の原則
方針内容
原因治療感染・脱水・電解質・薬剤など身体要因の除去
環境調整見当識保持・適度な刺激・昼夜リズム
薬物療法興奮時に少量の抗精神病薬を考慮
拘束最小限(合併症・興奮の助長を避ける)
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