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理由で解く 作業療法士

QO59P025 作業療法治療学

出典:第59回作業療法士国家試験(2024)午後 問25
問題
成人期の二次障害で頸椎症性脊髄症を発症しやすい疾患はどれか。
選択肢
1 先天性多発性関節拘縮症
2 アテトーゼ型脳性麻痺
3 痙直型脳性麻痺
4 骨形成不全症
5 分娩麻痺
解答
正解2(アテトーゼ型脳性麻痺)
解説

アテトーゼ型脳性麻痺は不随意運動により長年にわたり頸部に過剰な動きと負荷が繰り返しかかり、成人期に頸椎症性脊髄症(頸髄症)を高頻度に二次障害として合併する。

アテトーゼ型脳性麻痺は、頸部・体幹・四肢に持続的な不随意運動(ねじれ運動)を生じる。頸部を絶えず反復して大きく動かすため、頸椎の椎間板・椎間関節が早期から変性・不安定化し、成人期に頸椎症性脊髄症(頸髄症)を発症しやすい。歩行障害・手のしびれ・巧緻性低下・膀胱直腸障害が加わり、既存の運動障害を悪化させる代表的な二次障害である。痙直型でも股・膝など下肢の変形性関節症は起こるが、頸髄症の高リスクはアテトーゼ型に特徴的である。

✗ 1. 誤り
先天性多発性関節拘縮症
四肢の関節拘縮が主で、頸髄症を特に生じやすい疾患ではない
✓ 2. 正しい
アテトーゼ型脳性麻痺
頸部の不随意運動の反復で頸椎変性が進み、成人期に頸椎症性脊髄症を高頻度に合併
✗ 3. 誤り
痙直型脳性麻痺
股・膝関節の変形性関節症や脱臼が二次障害の中心で、頸髄症の代表ではない
✗ 4. 誤り
骨形成不全症
易骨折・骨変形が主体で、頸椎症性脊髄症を特徴的に発症する疾患ではない
✗ 5. 誤り
分娩麻痺
腕神経叢損傷による上肢麻痺が主で、頸髄症の二次障害とは結びつかない
ポイント
  • アテトーゼ型脳性麻痺=持続する不随意運動
  • 頸部反復運動で頸椎変性→成人期に頸椎症性脊髄症
  • 手のしびれ・巧緻性低下・歩行悪化に注意
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