学習トップ / 理由で解く 作業療法士 / 第11章 ▸ 実地 / QO59P005
理由で解く 作業療法士
麻痺で不動の片側下肢の浮腫+Dダイマー高値は深部静脈血栓症(DVT)を強く示唆。片麻痺・長期臥床は静脈血栓の3大リスク(うっ滞)に該当する。
重度片麻痺で随意性が乏しく不動状態が続くと、麻痺側下肢の静脈還流がうっ滞し、Virchowの3徴(血流うっ滞・血管内皮障害・凝固亢進)のうち血流うっ滞が生じ深部静脈血栓症(DVT)を発症しやすい。本例は片側(左)に限局した浮腫、Dダイマー高値(フィブリン分解産物増加=血栓形成を反映)、他の血液所見は正常という点でDVTが最も合致する。心不全やネフローゼ症候群は通常両側性の浮腫を来し、蛋白尿・全身浮腫など他所見を伴うため片側性のみでは合わない。蜂窩織炎は発赤・熱感・疼痛・発熱を伴うが、本例はバイタル正常・自発痛なしで合致しない。肩手症候群(CRPS type I)は上肢の疼痛・腫脹・自律神経症状が主で、下肢浮腫やDダイマー高値の説明にならない。リハ開始前にDVTの評価(下肢エコー等)を行い、離床時の肺塞栓リスクに注意する。
| 疾患 | 浮腫の分布 | 特徴所見 |
|---|---|---|
| 深部静脈血栓症 | 片側性 | Dダイマー高値・不動が誘因 |
| 心不全 | 両側性 | 呼吸困難・頸静脈怒張 |
| ネフローゼ症候群 | 両側・全身性 | 高度蛋白尿・低アルブミン |
| 蜂窩織炎 | 片側・限局 | 発赤・熱感・疼痛・発熱 |
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