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理由で解く 作業療法士

QO58P047 作業療法評価学

出典:第58回作業療法士国家試験(2023)午後 問47
問題
他の認知症と比較して、Lewy小体型認知症患者にみられやすいのはどれか。
選択肢
1 失行
2 失語
3 失認
4 尿失禁
5 静止時振戦
解答
正解5(静止時振戦)
解説

Lewy小体型認知症はパーキンソニズム(静止時振戦・筋強剛・動作緩慢)、認知の変動、具体的な幻視が特徴。静止時振戦が他の認知症より現れやすい。

Lewy小体型認知症〈DLB〉は大脳皮質・脳幹にαシヌクレイン(Lewy小体)が蓄積する疾患で、中核症状として①認知機能の動揺、②繰り返す具体的な幻視、③パーキンソニズムを呈する。したがってパーキンソン症状の一つである静止時振戦(安静時振戦)が、Alzheimer型など他の認知症に比べて出現しやすい。失行・失語・失認(高次脳機能障害)はAlzheimer型認知症でより前景に立ちやすく、尿失禁は正常圧水頭症(歩行障害・認知症・尿失禁の三徴)や進行期の各種認知症でみられ、DLBに特異的とはいえない。REM睡眠行動異常症や抗精神病薬への過敏性も鑑別上の手がかりとなる。

✗ 1. 誤り
失行
Alzheimer型認知症でより前景となる高次脳機能障害でありDLB特異的ではない
✗ 2. 誤り
失語
同じくAlzheimer型で目立ちやすくDLBの特徴ではない
✗ 3. 誤り
失認
頭頂葉症状でAlzheimer型に多く、DLBの鑑別点ではない
✗ 4. 誤り
尿失禁
正常圧水頭症の三徴や進行期認知症全般でみられ、DLB特異的ではない
✓ 5. 正しい
静止時振戦
パーキンソニズムの一つで、DLBの中核症状として他の認知症より現れやすい
ポイント
  • DLB三徴=認知の変動・具体的な幻視・パーキンソニズム
  • 静止時振戦などパーキンソン症状が出やすい
  • REM睡眠行動異常症・抗精神病薬過敏性
  • 失行・失語・失認はAlzheimer型で前景
比較表
主な認知症の特徴
疾患中核的特徴
Lewy小体型認知の変動・具体的幻視・パーキンソニズム
Alzheimer型記憶障害・失行・失語・失認
前頭側頭型人格変化・脱抑制・常同行動
脳血管性階段状進行・まだら認知症・局所神経症状
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