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理由で解く 作業療法士

QO58A037 作業療法評価学

出典:第58回作業療法士国家試験(2023)午前 問37
問題
関節リウマチ患者の日常生活の評価に用いられるのはどれか。
選択肢
1 DAS 28
2 Larsen分類
3 Lansbury指数
4 Steinbrockerのclass分類
5 AIMS〈Arthritis Impact Measurement Scale〉
解答
正解4(Steinbrockerのclass分類)
解説

Steinbrockerのclass分類は身体機能・日常生活動作の遂行能力を4段階で評価する機能分類で、ADL(日常生活)の評価に用いられる。

関節リウマチの評価尺度は目的により異なる。Steinbrockerのclass分類(機能分類)は、日常生活動作の遂行能力を基準にclassI〜IVの4段階に分類する機能的評価で、まさに『日常生活の評価』に該当する(なおstage分類はエックス線に基づく病期分類で別物)。DAS28は圧痛・腫脹関節数と炎症反応・患者評価から算出する疾患活動性の指標、Larsen分類はエックス線での関節破壊の程度分類、Lansbury指数は疾患活動性の総合指標であり、いずれも日常生活そのものの評価ではない。AIMSは生活の質(QOL)を多面的に測る包括的尺度で日常生活も含むが、本問では日常生活動作能力を端的に評価するSteinbrockerのclass分類が最も適切とされる。

Steinbrockerのclass分類の中身も押さえておきたい。classIは身体機能が完全で、不自由なしに普通の仕事が全部できる、classIIは1か所以上の関節に苦痛や運動制限があっても普通の活動ならなんとかできる、classIIIは普通の仕事も自分の身の回りのこともわずかにできるかほとんどできない、classIVは寝たきりまたは車椅子に座ったきりで身の回りのこともほとんどできない、という4段階である。段階を分ける基準がエックス線所見ではなく『生活動作がどこまでできるか』に置かれている点が、病期を示すstage分類との決定的な違いであり、本問が『日常生活の評価』としてclass分類を選ばせる理由である。なお米国リウマチ学会が1991年に改訂した機能分類は、身の回り・職業的活動・非職業的活動の3つのどこまでが可能かで同じくclassI〜IVに分ける別の基準なので、混同しないようにしたい。

✗ 1. 誤り
DAS 28
28関節の圧痛・腫脹と炎症反応・患者評価から疾患活動性を評価する指標
✗ 2. 誤り
Larsen分類
エックス線による関節破壊の程度分類
✗ 3. 誤り
Lansbury指数
疾患活動性を総合的に評価する指標
✓ 4. 正しい
Steinbrockerのclass分類
ADL遂行能力を4段階に分ける機能分類で日常生活の評価に用いる
✗ 5. 誤り
AIMS〈Arthritis Impact Measurement Scale〉
QOLを多面的に測る包括尺度。日常生活を含むが本問では最適でない
ポイント
  • Steinbrocker class分類=ADL(機能)の評価
  • Steinbrocker stage分類はエックス線の病期分類で別物
  • DAS28・Lansburyは疾患活動性、Larsenは関節破壊
  • DAS28=Disease Activity Score 28。28関節の圧痛・腫脹の数に赤沈(ESR)またはCRPと患者の全般評価を組み合わせて疾患活動性を算出する
比較表
関節リウマチの主な評価尺度
尺度評価対象
Steinbrocker class分類日常生活動作能力(機能分類)
Steinbrocker stage分類エックス線による病期
DAS28疾患活動性
Lansbury指数疾患活動性(総合)
Larsen分類関節破壊の程度(エックス線)
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