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理由で解く 作業療法士

QO58A034 作業療法治療学

出典:第58回作業療法士国家試験(2023)午前 問34
問題
手指の巧緻性向上を目的とした作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 陶芸の菊練り
2 籐細工の編み込み
3 マクラメの平結び
4 木版画の摺り
5 木工の鋸挽き
解答
正解2(籐細工の編み込み)、3(マクラメの平結び)
解説

巧緻性訓練には指先での細かな操作を要する作業が適する。籐細工の編み込みとマクラメの平結びは指先の精緻な操作を反復するため巧緻性向上に有効。

手指の巧緻性は、指先での細かく協調した把持・操作能力を指す。籐細工の編み込みは細い材料を指先でつまみ通し交差させる操作を、マクラメの平結びは紐を指先で正確に結ぶ操作を反復するため、いずれも巧緻性向上に適する。一方、陶芸の菊練りや木工の鋸挽きは上肢・体幹の粗大筋力や全身の協調を要する粗大運動であり、木版画の摺りもバレンを手掌全体で押す粗大な動作であって、指先の巧緻性訓練としては適さない。作業活動の分析(アクティビティ・アナリシス)により、目的とする機能に合致した作業を選択する視点が問われている。

✗ 1. 誤り
陶芸の菊練り
全身・上肢の粗大筋力と体重を用いる粗大運動で、巧緻性訓練には不向き
✓ 2. 正しい
籐細工の編み込み
細い材料を指先でつまみ交差させる精緻な操作を反復し巧緻性向上に有効
✓ 3. 正しい
マクラメの平結び
紐を指先で正確に結ぶ操作を繰り返し巧緻性向上に有効
✗ 4. 誤り
木版画の摺り
バレンを手掌で押す粗大な動作が主で、指先の巧緻性訓練には不向き
✗ 5. 誤り
木工の鋸挽き
上肢の反復粗大運動で筋力・協調の要素が強く、巧緻性訓練には不向き
ポイント
  • 巧緻性=指先での細かな協調操作
  • 籐細工・マクラメは指先操作の反復に適する
  • 菊練り・鋸挽き・摺りは粗大運動要素が強い
比較表
手工芸作業と主に賦活される機能
作業主な要素
籐細工の編み込み手指巧緻性・両手協調
マクラメの平結び手指巧緻性・指先操作
陶芸の菊練り上肢・体幹の粗大筋力
木工の鋸挽き上肢の反復粗大運動
木版画の摺り手掌での押圧(粗大)
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