学習トップ / 理由で解く 作業療法士 / 第11章 ▸ 実地 / QO58A001
理由で解く 作業療法士

右中大脳動脈梗塞による左半側空間無視の花の模写では、左側の地面・草は描けるが左上の花びらが欠ける=「左方探索は可能だが不完全」という軽度〜中等度像として読む。左側の地面すら描けない重度像と区別することが要点。左方探索(右→左へ探索を促す)は無視に対するリハアプローチでもある。
本症例は右中大脳動脈閉塞による脳梗塞で、左片麻痺・重度感覚障害に加え、車椅子座位での頸部右回旋、食事時の左側見落としがあり、左半側空間無視を呈している。机上の模写検査(花の絵)では、左上の花びらは描き落とされているものの、左側の地面・草・葉は描けている。これは注意を促せば右から左へ探索が及んでいることを示し、「左方探索がみられる」と解釈するのが最も適切で、公式正答は[2]。左側の要素が部分的にでも描けている点は、左側の地面すら描けないことが多い「重度」の無視像とは異なり、軽度〜中等度と判断する根拠になる(=[5]は不適切)。模写課題を遂行できているため理解力の著明な低下([3])は否定的で、右中大脳動脈領域では海馬など記憶系の主要な障害は生じにくく記憶障害([1])も当たらない。半側空間無視では選択的注意や注意の持続も障害されるため、選択的注意が保たれている([4])とも言えない。
| 検査 | 内容 |
|---|---|
| 線分二等分試験 | 水平線の中点を印す(右寄りになる) |
| 線分抹消試験 | 散在する線分を消す(左側の消し残し) |
| 模写試験 | 図形を写す(左半分の欠落) |
| BIT行動性無視検査 | 通常検査+行動検査で総合評価 |
| CBS(Catherine Bergego Scale) | 日常生活場面での無視を観察評価 |
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