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理由で解く 作業療法士

QO57P064 生理学

出典:第57回作業療法士国家試験(2022)午後 問64
問題
酸塩基平衡で正しいのはどれか。
選択肢
1 正常の動脈血のpHは6.4である。
2 嘔吐では代謝性アシドーシスになる。
3 過換気では呼吸性アルカローシスになる。
4 呼吸性アルカローシスでは尿は酸性になる。
5 代謝性アルカローシスではKussmaul呼吸がみられる。
解答
正解3(過換気では呼吸性アルカローシスになる。)
解説

過換気ではCO2排出が過剰となりPaCO2が低下し、血中H2CO3が減って呼吸性アルカローシスとなる。正常動脈血pHは7.40前後。

血液pHは炭酸-重炭酸緩衝系で調節され、正常動脈血pHは7.35〜7.45(約7.40)。過換気では二酸化炭素が過剰に呼出されPaCO2が低下し、H2CO3が減少してpHが上昇する呼吸性アルカローシスとなる。代償として腎は重炭酸イオンを排泄しアルカリ性尿となる。嘔吐では胃酸(HCl)が失われ代謝性アルカローシスとなり、Kussmaul呼吸(深く速い代償性過換気)は代謝性アシドーシス(糖尿病性ケトアシドーシスなど)でみられる。

✗ 1. 誤り
正常の動脈血のpHは6.4である。
正常は約7.40(7.35〜7.45)で6.4は生存不能なレベル
✗ 2. 誤り
嘔吐では代謝性アシドーシスになる。
胃酸喪失により代謝性アルカローシスとなる
✓ 3. 正しい
過換気では呼吸性アルカローシスになる。
PaCO2低下でH2CO3が減りpHが上昇する
✗ 4. 誤り
呼吸性アルカローシスでは尿は酸性になる。
代償でHCO3-を排泄しアルカリ性尿となる
✗ 5. 誤り
代謝性アルカローシスではKussmaul呼吸がみられる。
代謝性アルカローシスではKussmaul呼吸がみられる:Kussmaul呼吸は代謝性アシドーシスの代償性呼吸
ポイント
  • 正常動脈血pH=7.40(7.35〜7.45)
  • 過換気→PaCO2低下→呼吸性アルカローシス
  • 嘔吐→胃酸喪失→代謝性アルカローシス
  • Kussmaul呼吸=代謝性アシドーシス
比較表
酸塩基平衡異常の原因
病態代表的原因
呼吸性アルカローシス過換気(PaCO2低下)
呼吸性アシドーシス換気不全(PaCO2上昇)
代謝性アルカローシス嘔吐・胃酸喪失
代謝性アシドーシス下痢・DKA(Kussmaul呼吸)
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