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理由で解く 作業療法士

QO57P023 基礎作業療法学

出典:第57回作業療法士国家試験(2022)午後 問23
問題
痛みの種類について正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 侵害受容性疼痛は器質的疾患に多い。
2 心因性疼痛は多くの要因が複雑に関与する。
3 神経障害性疼痛は非ステロイド性抗炎症薬が効果的である。
4 侵害受容性疼痛は痛み感覚の神経経路が障害され支配領域に痛みを感じる。
5 神経障害性疼痛は末梢の受容器が熱や機械的刺激で活性化し痛みを感じる。
解答
正解1(侵害受容性疼痛は器質的疾患に多い。)、2(心因性疼痛は多くの要因が複雑に関与する。)
解説

痛みは侵害受容性・神経障害性・心因性(痛覚変調性を含む)に分類される。侵害受容性は組織損傷など器質的疾患に多く、心因性は心理社会的要因が複雑に関与する。

痛みは発生機序から三つに大別される。侵害受容性疼痛は炎症・外傷・組織損傷など器質的原因で侵害受容器(自由神経終末)が熱・機械・化学刺激で活性化して生じるもので、最も一般的で器質的疾患に多い。神経障害性疼痛は体性感覚神経系(末梢・中枢神経)そのものの損傷・障害により、その支配領域に痛みを生じるもので、電撃痛・しびれを伴いNSAIDsは効きにくく、抗てんかん薬(プレガバリン等)や抗うつ薬が用いられる。心因性(痛覚変調性を含む)疼痛は明確な器質的損傷に見合わない痛みで、不安・抑うつ・環境など多くの心理社会的要因が複雑に関与する。選択肢4・5は侵害受容性と神経障害性の説明が入れ替わっている点に注意。

✓ 1. 正しい
侵害受容性疼痛は器質的疾患に多い。
侵害受容性疼痛は炎症・外傷など器質的疾患に多い
✓ 2. 正しい
心因性疼痛は多くの要因が複雑に関与する。
心因性疼痛は不安・抑うつなど多くの心理社会的要因が複雑に関与する
✗ 3. 誤り
神経障害性疼痛は非ステロイド性抗炎症薬が効果的である。
神経障害性疼痛はNSAIDsが効きにくく、抗てんかん薬・抗うつ薬が用いられる
✗ 4. 誤り
侵害受容性疼痛は痛み感覚の神経経路が障害され支配領域に痛みを感じる。
これは神経障害性疼痛の説明。侵害受容性は受容器の活性化で生じる
✗ 5. 誤り
神経障害性疼痛は末梢の受容器が熱や機械的刺激で活性化し痛みを感じる。
これは侵害受容性疼痛の説明。神経障害性は神経経路の障害で生じる
ポイント
  • 侵害受容性=組織損傷・器質的疾患/受容器の活性化
  • 神経障害性=神経系の障害/NSAIDs無効、抗てんかん薬・抗うつ薬
  • 心因性=多くの心理社会的要因が複雑に関与
比較表
痛みの分類
種類機序薬物治療
侵害受容性受容器が刺激で活性化(器質的)NSAIDs・アセトアミノフェン
神経障害性体性感覚神経の障害抗てんかん薬・抗うつ薬
心因性心理社会的要因が複雑に関与心理的アプローチ等
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