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理由で解く 作業療法士

QO57P005 作業療法評価学

出典:第57回作業療法士国家試験(2022)午後 問5
問題
胸部単純エックス線写真を図に示す。所見として正しいのはどれか。
図
選択肢
1 心拡大
2 胸水貯留
3 肺の過膨張
4 すりガラス陰影
5 肋間腔の狭小化
解答
正解3(肺の過膨張)
解説

横隔膜の平低化・肺野の透過性亢進・肋骨の水平化・肋間腔の開大は肺の過膨張(COPD)の所見である。

本図はPA胸部単純エックス線写真である。両肺野は透過性が亢進して全体に黒く写り、横隔膜のドームは低位で平低化し、肋骨は水平方向に走行して肋間腔が開大している。心陰影は細く縦長(滴状心)である。これらはいずれも肺が過度に膨らんだ「過膨張」の所見で、慢性閉塞性肺疾患(COPD/肺気腫)に典型的である。したがって正答は3の肺の過膨張。心陰影の拡大(心拡大)、肋横角鈍化を伴う胸水貯留、淡い濃度上昇のすりガラス陰影、肋間腔の狭小化はいずれも認めない。

✗ 1. 誤り
心拡大
心陰影は細く縦長で心胸郭比の拡大はなく、むしろ滴状心を呈する
✗ 2. 誤り
胸水貯留
両側の肋横角は鋭く保たれ、肺底部の均一な陰影やメニスカス像は認めない
✓ 3. 正しい
肺の過膨張
横隔膜が平低化し、肺野の透過性が亢進、肋骨は水平化し肋間腔が開大しており、肺の過膨張所見に合致する
✗ 4. 誤り
すりガラス陰影
肺野はむしろ黒く透過性が亢進しており、淡い濃度上昇(すりガラス陰影)はみられない
✗ 5. 誤り
肋間腔の狭小化
肋間腔はむしろ開大しており、狭小化はみられない
ポイント
  • 過膨張=横隔膜平低化・滴状心・透過性亢進・肋間腔開大
  • COPD/肺気腫の代表的X線所見
  • 肋間腔狭小化は逆に拘束性の所見
比較表
胸部X線の代表的所見
所見特徴・疾患
肺の過膨張横隔膜平低化・滴状心/COPD
心拡大心胸郭比50%超/心不全など
胸水貯留肋骨横隔膜角鈍化・液面
すりガラス陰影びまん性淡陰影/間質性肺炎
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