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理由で解く 作業療法士

QO57A098 臨床医学大要

出典:第57回作業療法士国家試験(2022)午前 問98
問題
睡眠・覚醒のパターンを記録する睡眠日誌〈睡眠表〉の記載が最も有用なのはどれか。
選択肢
1 原発性不眠症
2 ナルコレプシー
3 睡眠相後退症候群
4 レム睡眠行動障害
5 閉塞性睡眠時無呼吸障害
解答
正解3(睡眠相後退症候群)
解説

睡眠日誌は入眠・起床時刻など睡眠覚醒のタイミングのずれを可視化するため、概日リズムの異常である睡眠相後退症候群の評価に最適。

睡眠日誌(睡眠表)は毎日の就床・入眠・起床時刻や日中の眠気などを継続記録し、睡眠覚醒リズムの位相を俯瞰する評価法である。睡眠相後退症候群は体内時計の位相が後ろにずれ、極端な遅寝遅起きとなる概日リズム睡眠・覚醒障害で、数週間の睡眠日誌により入眠・覚醒時刻が一定して後退している位相のずれを客観的に把握でき、診断・治療(高照度光療法や時間療法)に直結するため最も有用である。ナルコレプシーや睡眠時無呼吸、レム睡眠行動障害は睡眠ポリグラフ検査(PSG)やMSLTなど生理学的検査が診断の中心となる。

✗ 1. 誤り
原発性不眠症
睡眠日誌も補助になるが、リズム位相の評価が主眼ではない
✗ 2. 誤り
ナルコレプシー
MSLT・PSG(入眠時レム)で診断
✓ 3. 正しい
睡眠相後退症候群
睡眠覚醒リズムの後退を睡眠日誌で可視化でき最も有用
✗ 4. 誤り
レム睡眠行動障害
PSG(レム期の筋緊張消失欠如・行動)で診断
✗ 5. 誤り
閉塞性睡眠時無呼吸障害
PSGで無呼吸低呼吸指数(AHI)を評価
ポイント
  • 睡眠日誌=睡眠覚醒リズム(位相)の可視化
  • 睡眠相後退症候群は概日リズム障害で遅寝遅起き
  • ナルコレプシー・SAS・RBDはPSG等の生理検査が中心
比較表
睡眠障害と主な評価法
疾患主な評価法
睡眠相後退症候群睡眠日誌(睡眠表)・アクチグラフ
ナルコレプシーPSG・MSLT
閉塞性睡眠時無呼吸PSG(AHI)
レム睡眠行動障害PSG(レム期筋活動)
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