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理由で解く 作業療法士

QO57A086 リハビリテーション医学

出典:第57回作業療法士国家試験(2022)午前 問86
問題
FIMについて正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 見当識を評価する。
2 社会的交流を評価する。
3 見守りが必要な場合は4点と判定する。
4 更衣は上半身と下半身を分けて評価する。
5 杖を使用して歩行が自立すれば完全自立と判定する。
解答
正解2(社会的交流を評価する。)、4(更衣は上半身と下半身を分けて評価する。)
解説

FIMは運動13項目+認知5項目の計18項目。認知項目に社会的交流を含み、更衣は上半身と下半身を分けて採点する。

FIM(機能的自立度評価法)は運動13項目・認知5項目の計18項目を1〜7点で採点する評価法である。認知項目は理解・表出・社会的交流・問題解決・記憶の5つで、社会的交流はここに含まれる(選択肢2)。一方、見当識はFIMの評価項目ではなく、FIMを拡張したFAMなどに含まれる(選択肢1)。運動項目のセルフケアでは更衣を「更衣・上半身」「更衣・下半身」の2項目に分けて評価するのが特徴である(選択肢4)。採点は介助量で決まり、手を触れずに見守り・指示・準備だけを要する場合は5点(監視・準備)と判定する。4点は最小介助で、患者本人が75%以上を行い介助者が手を触れて残りを手伝う段階を指すため、見守り=4点とする記述は誤りである(選択肢3)。杖などの補助具を使う自立や時間が延長する自立は修正自立の6点であり、完全自立の7点ではない(選択肢5)。したがって正しいのは2と4である。

✗ 1. 誤り
見当識を評価する。
見当識はFIMの評価項目に含まれない。誤りの記述である
✓ 2. 正しい
社会的交流を評価する。
理解・表出・社会的交流・問題解決・記憶からなる認知5項目の1つで、正しい記述
✗ 3. 誤り
見守りが必要な場合は4点と判定する。
見守り・監視・準備は5点。4点は最小介助を指すため誤りの記述である
✓ 4. 正しい
更衣は上半身と下半身を分けて評価する。
更衣・上半身と更衣・下半身の2項目に分けて採点するので正しい記述
✗ 5. 誤り
杖を使用して歩行が自立すれば完全自立と判定する。
杖を使う自立は修正自立の6点。完全自立7点ではないため誤りの記述
ポイント
  • FIM=運動13+認知5=18項目
  • 認知項目に社会的交流を含む
  • 更衣は上・下半身を別評価
  • 監視・見守り=5点、補助具使用自立=6点
比較表
FIMの採点段階
点数介助レベル
7点完全自立
6点修正自立(補助具・時間延長・安全性配慮)
5点監視・準備
4点最小介助(患者75%以上)
3点中等度介助(患者50%以上)
2点最大介助(患者25%以上)
1点全介助(患者25%未満)
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