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理由で解く 作業療法士

QO57A071 運動学

出典:第57回作業療法士国家試験(2022)午前 問71
問題
手関節橈屈に作用する筋はどれか。
選択肢
1 長掌筋
2 短母指屈筋
3 長母指屈筋
4 短母指外転筋
5 長母指外転筋
解答
正解3(長母指屈筋)、5(長母指外転筋)
解説

手関節橈屈(橈側外転)は、手関節の橈側を走行する筋が担う。長母指屈筋(FPL)と長母指外転筋(APL)はいずれも橈側を通り橈屈に補助的に作用する。

手関節の橈屈(橈側偏位)は、手関節軸の橈側を通過して停止する筋によって生じる。主動作筋は橈側手根屈筋・長/短橈側手根伸筋だが、選択肢中では長母指屈筋(FPL)と長母指外転筋(APL)が該当する。FPLは前腕から母指末節へ橈側を走り、母指を屈曲するとともに手関節橈屈に補助的に働く。APLは第1中手骨底に停止し、母指の橈側外転と同時に手関節の橈屈に作用する。一方、尺側や正中を通る筋(長掌筋など)は橈屈には働かない。母指の内在筋(短母指屈筋・短母指外転筋)は手内で完結し手関節をまたがないため橈屈作用はない。

✗ 1. 誤り
長掌筋
手関節のほぼ正中を通り手掌腱膜に停止。手関節掌屈に働くが橈屈作用はない
✗ 2. 誤り
短母指屈筋
母指球の内在筋で手関節をまたがず、母指MP屈曲に働く
✓ 3. 正しい
長母指屈筋
長母指屈筋(FPL):前腕橈側を走り母指末節に停止。母指屈曲とともに手関節橈屈に補助的に作用
✗ 4. 誤り
短母指外転筋
母指球の内在筋で母指の掌側外転に働き、手関節橈屈作用はない
✓ 5. 正しい
長母指外転筋
長母指外転筋(APL):第1中手骨底に停止し母指橈側外転と手関節橈屈に作用
ポイント
  • 橈屈の主動作筋=橈側手根屈筋・長/短橈側手根伸筋
  • 長母指外転筋(APL)・長母指屈筋(FPL)は橈側を通り橈屈を補助
  • 母指球の内在筋(短母指屈筋・短母指外転筋)は手関節をまたがない
比較表
手関節の橈屈・尺屈に作用する筋
運動方向作用する筋
橈屈橈側手根屈筋、長/短橈側手根伸筋、長母指外転筋、長母指屈筋
尺屈尺側手根屈筋、尺側手根伸筋
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