学習トップ理由で解く 作業療法士第10章 ▸ 一般 / QO57A049

理由で解く 作業療法士

QO57A049 基礎作業療法学

出典:第57回作業療法士国家試験(2022)午前 問49
問題
作業療法実践時の標準的な感染症予防策として正しいのはどれか。
選択肢
1 機器や道具の消毒は1日1回行う。
2 屋外での作業療法活動では感染予防は必要ない。
3 活動中は作業療法室内の湿度を40%以下に保つ。
4 手洗いは抗菌性の石鹸を使用し5秒程度洗浄する。
5 活動中に患者が出血した場合は手袋をして対処する。
解答
正解5(活動中に患者が出血した場合は手袋をして対処する。)
解説

標準予防策では血液・体液・分泌物を感染性物質とみなす。出血への対処時は手袋を着用する。

標準予防策(スタンダードプリコーション)は、すべての患者の血液・体液・分泌物・排泄物・粘膜・損傷皮膚を感染性がありうるものとして扱う考え方である。患者が出血した場合は、直接接触を避けるため手袋を着用して対処するのが正しい。器具消毒は使用の都度必要で回数固定ではなく、屋外でも感染予防は必要、室内湿度を40%以下に保つ規定はなく(むしろ乾燥はリスク)、手指衛生は抗菌石鹸に限らず流水と石鹸で十分な時間かけて行うため、他の選択肢は誤りである。

✗ 1. 誤り
機器や道具の消毒は1日1回行う。
使用ごと・汚染時に実施すべきで、回数を1日1回に固定するのは不適
✗ 2. 誤り
屋外での作業療法活動では感染予防は必要ない。
場所を問わず標準予防策は必要
✗ 3. 誤り
活動中は作業療法室内の湿度を40%以下に保つ。
感染対策として湿度を40%以下に保つ根拠はなく、乾燥は粘膜防御低下や飛沫拡散に不利
✗ 4. 誤り
手洗いは抗菌性の石鹸を使用し5秒程度洗浄する。
標準予防策の手指衛生は抗菌石鹸に限らず、流水と石鹸で十分な時間かけて行う(短時間・特定石鹸に限定するのは不適)
✓ 5. 正しい
活動中に患者が出血した場合は手袋をして対処する。
血液は感染性物質として手袋を着用して対応するのが正しい
ポイント
  • 標準予防策=全患者の血液・体液等を感染性とみなす
  • 出血・体液曝露のおそれ→手袋を着用
  • 器具消毒は使用ごと・汚染時、屋内外を問わず適用
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