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理由で解く 作業療法士

QO57A015 作業療法評価学

出典:第57回作業療法士国家試験(2022)午前 問15
問題
21歳の男性。大学生。1年前から様々な場面で不安感が出現し、急に動悸やめまいがして大量の汗をかくようになった。最近は特に理由もなく、いらいらして落ち着かず、窒息感や脱力感、抑うつ、吐き気がひどくなり、大学にも通えず日常生活にも支障が出るようになった。精神科クリニックを受診し、外来作業療法を受けることになった。この患者の作業療法場面でみられる特徴はどれか。2つ選べ。
選択肢
1 演技的行動
2 呼吸促迫
3 集中困難
4 常同行為
5 連合弛緩
解答
正解2(呼吸促迫)、3(集中困難)
解説

パニック発作を伴う不安障害では、自律神経症状としての呼吸促迫(過呼吸)と、不安・落ち着かなさによる集中困難がみられる。

突然の動悸・発汗・めまい・窒息感を反復し、いらいら・落ち着かなさを伴う本例はパニック障害(不安障害)を疑う。作業療法場面では、不安発作に伴う呼吸促迫(過換気)が生じやすく、また不安と過覚醒により注意が散漫となり集中困難がみられる。演技的行動は演技性パーソナリティ、常同行為は自閉スペクトラム症や強迫、連合弛緩は統合失調症の症状であり本例には当てはまらない。

✗ 1. 誤り
演技的行動
演技性パーソナリティ障害などでみられ、本例の不安症状とは異なる
✓ 2. 正しい
呼吸促迫
パニック発作に伴う過換気としてみられる自律神経症状
✓ 3. 正しい
集中困難
不安・過覚醒により注意が散漫となりみられる
✗ 4. 誤り
常同行為
自閉スペクトラム症や強迫性障害でみられ本例とは異なる
✗ 5. 誤り
連合弛緩
統合失調症の思考障害で本例には当てはまらない
ポイント
  • パニック障害=突然の動悸・発汗・窒息感などの自律神経症状
  • 作業場面では過呼吸(呼吸促迫)と集中困難が出やすい
  • 連合弛緩は統合失調症、常同行為は自閉/強迫
比較表
症状と疾患の対応
症状代表疾患
呼吸促迫・集中困難不安障害/パニック障害
演技的行動演技性パーソナリティ障害
常同行為自閉スペクトラム症・強迫性障害
連合弛緩統合失調症
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