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理由で解く 作業療法士

QO56P073 運動学

出典:第56回作業療法士国家試験(2021)午後 問73
問題
脊椎の回旋運動について正しいのはどれか。
選択肢
1 上位頸椎に比べ下位頸椎で可動域が大きい。
2 腰椎に比べ胸椎で可動域が小さい。
3 胸鎖乳突筋は同側回旋に働く。
4 頭板状筋は同側回旋に働く。
5 中斜角筋は対側回旋に働く。
解答
正解4(頭板状筋は同側回旋に働く。)
解説

頸椎回旋の大半は環軸関節(上位頸椎)が担い、回旋可動域は胸椎>腰椎。頭板状筋は同側回旋筋、胸鎖乳突筋は対側回旋筋である。

頸椎の回旋は約半分が環軸関節(C1-C2)で生じ、上位頸椎の方が下位頸椎より回旋可動域が大きい。脊柱全体では、椎間関節の面の向きにより胸椎は回旋が大きく、腰椎は回旋が制限される。回旋筋については、頭板状筋は同側(収縮側)へ頭部を回旋させ、逆に胸鎖乳突筋は対側回旋・同側側屈に働く。斜角筋は主に側屈と呼吸補助(肋骨挙上)に働き、回旋の主動作筋ではない。以上より正しいのは頭板状筋の同側回旋である。

✗ 1. 誤り
上位頸椎に比べ下位頸椎で可動域が大きい。
回旋は環軸関節(上位頸椎)が大半を担うため上位で大きい
✗ 2. 誤り
腰椎に比べ胸椎で可動域が小さい。
椎間関節面の向きにより回旋は胸椎>腰椎で、胸椎の方が大きい
✗ 3. 誤り
胸鎖乳突筋は同側回旋に働く。
胸鎖乳突筋は対側回旋(+同側側屈)に働く
✓ 4. 正しい
頭板状筋は同側回旋に働く。
頭板状筋は収縮側(同側)へ頭部を回旋させる
✗ 5. 誤り
中斜角筋は対側回旋に働く。
斜角筋は主に側屈・肋骨挙上に働き、回旋の主動作筋ではない
ポイント
  • 頸椎回旋の大半は環軸関節(C1-C2)
  • 回旋可動域は胸椎>腰椎
  • 頭板状筋=同側回旋、胸鎖乳突筋=対側回旋
比較表
頸部回旋に関与する筋
回旋方向
頭板状筋・頸板状筋同側
胸鎖乳突筋対側
半棘筋・多裂筋(下位)対側
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