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理由で解く 作業療法士

QO56P032 作業療法評価学

出典:第56回作業療法士国家試験(2021)午後 問32
問題
高齢者の身体機能評価結果で転倒リスクが最も高いのはどれか。
選択肢
1 膝関節90°屈曲位等尺性伸展筋力 ― 20kgf
2 Timed Up and Go Test〈TUG〉 ― 20秒
3 BergBalanceScale〈BBS〉 ― 23点
4 片脚立位テスト開眼60秒
5 Functionalreachtest ― 30cm
解答
正解2(Timed Up and Go test〈TUG〉 20秒)
解説

TUGは13.5秒以上で転倒リスクが高まり、20秒は移動に見守り・介助を要する高リスクの目安。各指標のカットオフと比較して判断する。

各バランス・移動能力評価にはおおよその転倒リスクのカットオフ値があり、それと照らして判断する。TUGは通常10秒未満が自立、13.5秒以上で転倒リスクが有意に上昇し、20秒以上では移動に介助・見守りを要する水準で最もリスクを反映する。片脚立位(開眼60秒)やFunctional reach(30cm)は良好な値で低リスクを示す。膝伸展筋力20kgfは比較的保たれている。BBS23点も低値でリスクを示唆するが、本問では移動能力の障害を最も明瞭に示すTUG20秒が答えとされる。

✗ 1. 誤り
膝関節90°屈曲位等尺性伸展筋力 ― 20kgf
高齢者の下肢筋力として概ね保たれた値で、転倒リスクを強く示すほど低くはない
✓ 2. 正しい
Timed Up and Go Test〈TUG〉 ― 20秒
13.5秒以上で転倒リスク上昇、20秒は移動に見守り・介助を要する水準で最も高リスク
✗ 3. 誤り
BergBalanceScale〈BBS〉 ― 23点
45点以下で転倒リスクありとされ23点も低値だが、本問では移動能力低下を最も反映するTUGを最重視するため相対的には非該当
✗ 4. 誤り
片脚立位テスト開眼60秒
5秒未満で転倒リスクとされる。60秒保持は良好でリスクは低い
✗ 5. 誤り
Functionalreachtest ― 30cm
Functionalreachtest ― 30cm:15cm未満で転倒リスクとされる。30cmは良好な値でリスクは低い
ポイント
  • TUG≧13.5秒で転倒リスク上昇、20秒は介助・見守りレベル
  • 片脚立位<5秒・Functional reach<15cm・BBS≦45点が各リスク指標
比較表
主なバランス・移動評価の転倒リスクの目安
評価法測定内容転倒リスクを示す目安
TUG起立-歩行3m往復-着座の時間≧13.5秒(20秒は介助レベル)
Berg Balance Scale静的・動的バランス56点満点≦45点
片脚立位テスト(開眼)片脚での立位保持時間<5秒
Functional reach test立位前方リーチ距離<15cm
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