学習トップ理由で解く 作業療法士第4章 ▸ 一般 / QO56A082

理由で解く 作業療法士

QO56A082 臨床医学大要

出典:第56回作業療法士国家試験(2021)午前 問82
問題
Tinel徴候が陽性となるのはどれか。
選択肢
1 視床症候群
2 手根管症候群
3 Cushing症候群
4 内側縦束症候群
5 Shy-Drager症候群
解答
正解2(手根管症候群)
解説

Tinel徴候は末梢神経の絞扼・損傷部を叩打すると支配領域に放散する痛み・しびれが誘発される所見。手根管症候群では手関節掌側で正中神経を叩くと陽性となる。

Tinel徴候(チネル徴候)は、末梢神経の障害(絞扼・損傷・再生)部位を軽く叩打すると、その神経の支配領域末梢に向かって放散する痛みやしびれ(蟻走感)が生じる所見で、末梢神経障害の局在診断に用いる。手根管症候群は手関節部で正中神経が横手根靱帯(屈筋支帯)下で絞扼される疾患で、手関節掌側の叩打により母指〜環指橈側にしびれが放散しTinel徴候が陽性となる(Phalenテストも陽性)。他の選択肢は中枢神経・内分泌・自律神経の障害で、末梢神経絞扼ではないためTinel徴候の対象とならない。

✗ 1. 誤り
視床症候群
視床の脳血管障害による中枢性疼痛・感覚障害で末梢神経絞扼ではない
✓ 2. 正しい
手根管症候群
手関節部で正中神経が絞扼され、叩打でTinel徴候陽性
✗ 3. 誤り
Cushing症候群
コルチゾール過剰による内分泌疾患
✗ 4. 誤り
内側縦束症候群
内側縦束症候群(MLF症候群):脳幹の核間性眼筋麻痺で末梢神経障害ではない
✗ 5. 誤り
Shy-Drager症候群
多系統萎縮症の一型で自律神経障害が主体
ポイント
  • Tinel徴候=末梢神経の絞扼・損傷部の叩打で放散痛・しびれ
  • 手根管症候群=正中神経絞扼、Tinel・Phalen陽性
比較表
手根管症候群の誘発テスト
テスト手技・所見
Tinel徴候手関節掌側の叩打で正中神経領域に放散痛
Phalenテスト手関節掌屈位保持でしびれ増強
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