学習トップ理由で解く 作業療法士第4章 ▸ 一般 / QO56A083

理由で解く 作業療法士

QO56A083 臨床医学大要

出典:第56回作業療法士国家試験(2021)午前 問83
問題
第7頸髄後根の障害で生じるのはどれか。
選択肢
1 下垂手
2 Horner徴候
3 腕橈骨筋の萎縮
4 上腕三頭筋腱反射の低下
5 上腕二頭筋の線維束性収縮
解答
正解4(上腕三頭筋腱反射の低下)
解説

後根は感覚線維と腱反射の求心路を担う。C7が関与する上腕三頭筋腱反射は、C7後根障害で反射弓の求心路が絶たれ低下する。下垂手・萎縮・線維束性収縮は運動(前根)障害の所見。

脊髄神経後根は感覚(求心性)線維を含み、腱反射の反射弓の求心路も後根を通る。したがって後根障害では感覚障害と、その髄節が関与する腱反射の低下が生じるが、運動麻痺・筋萎縮・線維束性収縮といった下位運動ニューロン(前根)障害の所見は生じない。上腕三頭筋腱反射は主にC7髄節が関与するため、第7頸髄後根の障害では求心路が障害されて反射が低下する。下垂手(橈骨神経)、腕橈骨筋萎縮(C5〜C6)、上腕二頭筋の線維束性収縮(C5〜C6かつ運動線維=前根)はいずれも運動系の障害で後根障害では説明できない。

✗ 1. 誤り
下垂手
橈骨神経(運動)麻痺の所見で、後根(感覚)障害では生じない
✗ 2. 誤り
Horner徴候
交感神経(C8〜T1/星状神経節)障害の所見
✗ 3. 誤り
腕橈骨筋の萎縮
C5〜C6支配の運動(前根)障害で、髄節もC7と異なる
✓ 4. 正しい
上腕三頭筋腱反射の低下
C7が関与し、後根障害で反射弓の求心路が障害され低下
✗ 5. 誤り
上腕二頭筋の線維束性収縮
C5〜C6かつ運動(前根/前角)障害の所見
ポイント
  • 後根=感覚線維+腱反射の求心路
  • 上腕三頭筋腱反射=C7、上腕二頭筋・腕橈骨筋反射=C5〜C6
  • 萎縮・線維束性収縮・下垂手は運動(前根)障害
比較表
上肢の腱反射と髄節
腱反射主な髄節
上腕二頭筋反射C5〜C6
腕橈骨筋反射C6
上腕三頭筋反射C7
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