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理由で解く 作業療法士

QO56A066 生理学

出典:第56回作業療法士国家試験(2021)午前 問66
問題
膵液について正しいのはどれか。
選択肢
1 酸性を示す。
2 脂肪分解酵素は含まれない。
3 膵液の主成分はインスリンである。
4 膵液分泌量は1日約300 mLである。
5 セクレチンは膵液の分泌を促進させる。
解答
正解5(セクレチンは膵液の分泌を促進させる。)
解説

十二指腸のセクレチンは膵臓の重炭酸に富むアルカリ性膵液(外分泌)の分泌を促進する。膵液は三大栄養素の消化酵素を含む。

膵臓は外分泌と内分泌の両機能を持つ。膵液は外分泌産物で、重炭酸イオンに富みアルカリ性を示し、胃酸で酸性化した内容を中和する。膵液にはトリプシン等のタンパク質分解酵素、膵アミラーゼ(糖質)、膵リパーゼ(脂肪)と三大栄養素すべての消化酵素が含まれる。分泌量は1日約1,000〜1,500 mLと多い。分泌調節では、十二指腸に酸が達すると分泌されるセクレチンが重炭酸に富む膵液を促し、コレシストキニンが酵素分泌を促す。一方インスリンはランゲルハンス島からの内分泌ホルモンで血中に放出され、膵液(消化液)の成分ではない。したがって正しいのは選択肢5。

✗ 1. 誤り
酸性を示す。
膵液は重炭酸に富みアルカリ性で、胃酸を中和する
✗ 2. 誤り
脂肪分解酵素は含まれない。
膵リパーゼ(脂肪分解酵素)を含む。糖質・タンパク質分解酵素も含む
✗ 3. 誤り
膵液の主成分はインスリンである。
インスリンは内分泌ホルモンで血中へ分泌。膵液(外分泌)の成分ではない
✗ 4. 誤り
膵液分泌量は1日約300 mLである。
実際は1日約1,000〜1,500 mLと多い
✓ 5. 正しい
セクレチンは膵液の分泌を促進させる。
十二指腸のセクレチンが重炭酸に富む膵液分泌を促進する
ポイント
  • 膵液はアルカリ性(重炭酸)で胃酸を中和
  • 三大栄養素の消化酵素を含む(リパーゼ・アミラーゼ・トリプシン等)
  • セクレチン→膵液分泌促進、CCK→酵素分泌促進
  • インスリンは内分泌(膵液の成分ではない)
比較表
膵臓の外分泌調節ホルモン
ホルモン分泌刺激作用
セクレチン十二指腸の酸重炭酸に富む膵液分泌↑
コレシストキニン(CCK)脂肪・タンパク質消化酵素分泌↑・胆嚢収縮
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