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理由で解く 作業療法士

QO56A041 作業療法評価学

出典:第56回作業療法士国家試験(2021)午前 問41
問題
統合失調症の急性期において、治療効果をみるのに最も適切なのはどれか。
選択肢
1 GHQ〈General Health Questionnaire〉
2 LSP〈Life Skills Profile〉
3 PANSS〈Positive and Negative Syndrome Scale〉
4 QLS〈Quality of Life Scale〉
5 SFS〈Social Functioning Scale〉
解答
正解3(PANSS〈Positive and Negative Syndrome Scale〉)
解説

統合失調症急性期は幻覚・妄想などの精神症状(陽性・陰性症状)が前景に立つため、症状評価尺度のPANSSが治療効果判定に最適。

統合失調症の急性期では、幻覚・妄想・興奮などの陽性症状と、感情鈍麻・意欲低下などの陰性症状が病像の中心となる。したがって治療効果(症状の改善)を鋭敏にとらえるには精神症状そのものを定量化する尺度が適する。PANSSは陽性尺度・陰性尺度・総合精神病理尺度からなり、統合失調症の症状評価の国際標準として薬物療法などの効果判定に広く用いられる。他の選択肢は生活技能・QOL・社会機能などを評価する尺度で、症状が安定した回復期以降の社会生活を見る指標であり、急性期の治療効果判定には不向きである。

✗ 1. 誤り
GHQ〈General Health Questionnaire〉
一般精神健康度をみるスクリーニング質問紙で、神経症・軽度の精神的不調の把握向き。急性期統合失調症の症状評価には不適
✗ 2. 誤り
LSP〈Life Skills Profile〉
地域生活における生活技能を評価する尺度。回復期・地域移行期の指標で急性期の治療効果判定には不向き
✓ 3. 正しい
PANSS〈Positive and Negative Syndrome Scale〉
陽性・陰性症状と総合精神病理を評価。統合失調症の症状変化を鋭敏にとらえ、急性期の治療効果判定に最適
✗ 4. 誤り
QLS〈Quality of Life Scale〉
生活の質を評価する尺度で慢性期・陰性症状の生活影響を見る。急性期の効果判定向きではない
✗ 5. 誤り
SFS〈Social Functioning Scale〉
社会機能(対人関係・自立生活など)を評価する尺度で、社会復帰段階の指標。急性期評価には不適
ポイント
  • 急性期=陽性・陰性症状が前景→症状尺度PANSSで効果判定
  • LSP/QLS/SFSは生活技能・QOL・社会機能=回復期以降の指標
  • GHQは精神健康度のスクリーニング質問紙
比較表
統合失調症で用いる主な評価尺度
尺度評価対象主な使用時期
PANSS陽性・陰性症状/精神病理急性期の症状・治療効果
BPRS簡易精神症状急性期の症状
LSP生活技能回復期・地域生活
QLS生活の質慢性期
SFS社会機能社会復帰期
GHQ精神健康度スクリーニング
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