学習トップ理由で解く 作業療法士第10章 ▸ 一般 / QO56A038

理由で解く 作業療法士

QO56A038 基礎作業療法学

出典:第56回作業療法士国家試験(2021)午前 問38
問題
疾患または症候と異常歩行の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 運動失調 ― 酩酊歩行
2 フレイル ― すくみ足歩行
3 Parkinson病 ― はさみ脚歩行
4 脳卒中片麻痺 ― 踵足歩行
5 総腓骨神経麻痺 ― 分回し歩行
解答
正解1(運動失調 ― 酩酊歩行)
解説

小脳性運動失調では体幹が動揺し、酔ったようにふらつく酩酊(千鳥足)歩行を呈する。疾患と特徴的歩行の対応を整理する。

各歩行はその責任病態と結びつく。小脳性運動失調では平衡が保てず歩隔が広く体幹が左右に動揺する酩酊歩行(千鳥足)となる。すくみ足歩行やはさみ脚歩行、下垂足に伴う鶏歩、片麻痺の分回し歩行など、それぞれ典型的な原因疾患があるため、誤った組合せを見抜く。フレイルは易転倒だがすくみ足はParkinson病の特徴、はさみ脚歩行は痙性対麻痺や脳性麻痺、片麻痺は分回し(ぶん回し)歩行や尖足、総腓骨神経麻痺は下垂足による鶏歩が対応する。

✓ 1. 正しい
運動失調 ― 酩酊歩行
小脳性運動失調では体幹動揺・広い歩隔の酩酊(千鳥足)歩行を呈する
✗ 2. 誤り
フレイル ― すくみ足歩行
すくみ足歩行はParkinson病の特徴。フレイルはこれとは異なる
✗ 3. 誤り
Parkinson病 ― はさみ脚歩行
はさみ脚歩行は痙性対麻痺・脳性麻痺。Parkinson病は小刻み・すくみ足歩行
✗ 4. 誤り
脳卒中片麻痺 ― 踵足歩行
片麻痺は分回し歩行・尖足が典型。踵足歩行(踵接地で足尖挙上)は該当しない
✗ 5. 誤り
総腓骨神経麻痺 ― 分回し歩行
総腓骨神経麻痺は下垂足による鶏歩(steppage gait)。分回し歩行は片麻痺
ポイント
  • 小脳性運動失調=酩酊歩行(千鳥足・体幹動揺)
  • すくみ足歩行はParkinson病、はさみ脚歩行は痙性対麻痺/脳性麻痺
  • 下垂足(総腓骨神経麻痺)は鶏歩、片麻痺は分回し歩行
比較表
異常歩行と代表的原因
歩行代表的疾患・病態
酩酊(失調)歩行小脳性運動失調
すくみ足・小刻み歩行Parkinson病
はさみ脚歩行痙性対麻痺・脳性麻痺
分回し歩行脳卒中片麻痺
鶏歩(下垂足)総腓骨神経麻痺
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 作業療法士
App Store入手