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理由で解く 作業療法士

QO56A029 作業療法治療学

出典:第56回作業療法士国家試験(2021)午前 問29
問題
疾患と自助具の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 アテトーゼ型脳性麻痺 ― ソックスエイド
2 関節リウマチ ― キーボードカバー
3 頸髄損傷 ― マウススティック
4 脊髄小脳変性症 ― リーチャー
5 Parkinson病 ― 万能カフ
解答
正解3(頸髄損傷 ― マウススティック)
解説

高位頸髄損傷では手指の随意運動が困難なため、口にくわえて操作するマウススティックが有用。

疾患の障害像に適した自助具を選ぶ問題。頸髄損傷、特に上位頸髄損傷では上肢の随意運動が失われるため、棒状のマウススティックを口にくわえてスイッチ操作やページめくり・キーボード入力などを行う。自助具は各疾患の障害特性(不随意運動・運動失調・把持力低下・可動域制限など)に合致することが重要で、不随意運動や運動失調が強い疾患では逆にリーチャーや対立を要する道具はコントロールが難しい場合がある点に注意する。

✗ 1. 誤り
アテトーゼ型脳性麻痺 ― ソックスエイド
アテトーゼ型脳性麻痺は不随意運動が強く、下衣動作の細かな操作を要するソックスエイドは適合しにくい
✗ 2. 誤り
関節リウマチ ― キーボードカバー
キーボードカバー(キーガード)は不随意運動や振戦で誤打鍵する場合に有用で、関節リウマチには太柄など別の工夫が優先される
✓ 3. 正しい
頸髄損傷 ― マウススティック
頸髄損傷でマウススティックは、手指操作が困難な高位損傷者が口で操作でき正しい
✗ 4. 誤り
脊髄小脳変性症 ― リーチャー
脊髄小脳変性症は運動失調があり、リーチャーの精密な操作は難しく最適とはいえない
✗ 5. 誤り
Parkinson病 ― 万能カフ
万能カフは把持力の低下した頸髄損傷者向けで、把持は可能なParkinson病の第一選択ではない
ポイント
  • 高位頸髄損傷=マウススティックで口による操作
  • 万能カフ=把持困難な頸髄損傷向け
  • 自助具は疾患の障害特性に適合させる
比較表
自助具と主な適応
自助具主な適応
マウススティック高位頸髄損傷(手指操作困難)
万能カフ把持力低下(頸髄損傷など)
リーチャー関節可動域制限(股関節・体幹)
ソックスエイド股関節可動域制限(靴下着脱)
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