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理由で解く 作業療法士

QO56A020 基礎作業療法学

出典:第56回作業療法士国家試験(2021)午前 問20
問題
45歳の男性。統合失調症。25年間の入院の後、退院してグループホームに入居することになった。作業療法士は患者の強みとしての性格、才能、希望、環境について、日常生活、経済的事項、仕事などの項目に分けて本人と一緒に確認の上文章化し、患者の言葉を用いて退院後の目標を立てた。本アセスメントの根拠となるモデルはどれか。
選択肢
1 ICFモデル
2 作業適応モデル
3 人間作業モデル
4 ストレングスモデル
5 CMOP〈Canadian Model of Occupational Performance〉
解答
正解4(ストレングスモデル)
解説

問題や欠陥でなく本人の強み(性格・才能・希望・環境)に着目し、本人の言葉で目標化する=ストレングスモデル。

本例では、疾病や障害(欠陥)ではなく、性格・才能・希望・環境という『強み(ストレングス)』に着目し、生活・経済・仕事の領域ごとに本人と協働で確認し、本人の言葉で退院後の目標を設定している。これは、対象者と環境の強みを活用しリカバリーを支えるストレングスモデル(ストレングス・アセスメント)の枠組みそのものである。他のモデルは、生活機能の分類(ICF)、作業を通じた適応(作業適応モデル)、意志・習慣・遂行能力による作業の説明(人間作業モデル)、人・環境・作業の相互作用による作業遂行(CMOP)を扱うもので、強みへの焦点化と本人の言葉での目標化を中核とするアセスメントとは異なる。

✗ 1. 誤り
ICFモデル
心身機能・活動・参加と環境因子で生活機能を分類する枠組みで、強みへの焦点化を中核とするものではない
✗ 2. 誤り
作業適応モデル
作業を通じて人が環境に適応する過程を説明するモデルで、本例のストレングス評価とは異なる
✗ 3. 誤り
人間作業モデル
人間作業モデル(MOHO):意志・習慣化・遂行能力と環境から作業行動を説明するモデルで、本例の枠組みとは異なる
✓ 4. 正しい
ストレングスモデル
本人の強み(性格・才能・希望・環境)に着目し本人の言葉で目標化する本例に合致する
✗ 5. 誤り
CMOP〈Canadian Model of Occupational Performance〉
人・環境・作業の相互作用による作業遂行を捉えるカナダのモデルで、強み中心のアセスメントとは異なる
ポイント
  • ストレングスモデル=欠陥でなく強みに着目
  • 性格・才能・希望・環境の強みを本人と協働で確認
  • 本人の言葉で目標を設定しリカバリーを支える
  • 地域移行・精神科リハで重視される
比較表
作業療法の主な実践モデル
モデル焦点
ストレングスモデル本人の強み・リカバリー
ICF生活機能の分類
人間作業モデル(MOHO)意志・習慣・遂行能力
CMOP人・環境・作業の相互作用
作業適応モデル作業を通じた適応過程
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