学習トップ理由で解く 作業療法士第3章 ▸ 一般 / QO55P072

理由で解く 作業療法士

QO55P072 運動学

出典:第55回作業療法士国家試験(2020)午後 問72
問題
股関節伸展、内転、内旋および膝関節屈曲に作用する筋はどれか。
選択肢
1 大腿筋膜張筋
2 大腿二頭筋
3 中間広筋
4 半腱様筋
5 縫工筋
解答
正解4(半腱様筋)
解説

内側ハムストリングス(半腱様筋・半膜様筋)は股関節伸展・内転・内旋+膝屈曲・下腿内旋に作用する。「内旋」がキーワード。

設問は二関節筋で、股関節伸展・内転・内旋と膝屈曲をすべて満たす筋を問う。ハムストリングスは坐骨結節から起こり股関節伸展と膝屈曲に働く二関節筋である。このうち内側の半腱様筋・半膜様筋は脛骨内側に停止し、股関節では内旋・内転成分をもち、膝屈曲位では下腿の内旋にも働く。一方、外側の大腿二頭筋は股関節外旋・膝屈曲位で下腿外旋に働くため『内旋』の条件で除外される。したがって半腱様筋が正答となる。

✗ 1. 誤り
大腿筋膜張筋
股関節屈曲・外転・内旋に作用し、伸展や膝屈曲には働かない
✗ 2. 誤り
大腿二頭筋
股関節伸展・膝屈曲は満たすが股関節・下腿の『外旋』筋であり内旋の条件に反する
✗ 3. 誤り
中間広筋
大腿四頭筋の一部で膝伸展の単関節筋、股関節には作用しない
✓ 4. 正しい
半腱様筋
内側ハムストリングスで股関節伸展・内転・内旋+膝屈曲・下腿内旋のすべてを満たす
✗ 5. 誤り
縫工筋
股関節屈曲・外転・外旋+膝屈曲に作用し、伸展・内転・内旋ではない
ポイント
  • 内側ハムストリングス(半腱様筋・半膜様筋)=股関節内旋・膝屈曲位で下腿内旋
  • 大腿二頭筋は外旋筋で内旋の条件から除外
  • ハムストリングスは坐骨結節起始の二関節筋
比較表
ハムストリングスの回旋作用の違い
股関節回旋下腿(膝屈曲位)回旋
半腱様筋内旋内旋
半膜様筋内旋内旋
大腿二頭筋外旋外旋
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