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理由で解く 作業療法士

QO55P071 運動学

出典:第55回作業療法士国家試験(2020)午後 問71
問題
筋と足への作用との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 足の長母指伸筋 ― 背屈
2 後脛骨筋 ― 内がえし
3 前脛骨筋 ― 外がえし
4 第三腓骨筋 ― 底屈
5 長腓骨筋 ― 背屈
解答
正解1(足の長母指伸筋 ― 背屈)、2(後脛骨筋 ― 内がえし)
解説

足の作用は「背屈=下腿前面の伸筋群」「底屈=下腿三頭筋・腓骨筋群」「内がえし=後脛骨筋・前脛骨筋」「外がえし=腓骨筋群」で整理する。

足部の運動は矢状面(背屈・底屈)と前額面(内がえし・外がえし)に分けて考える。下腿前面の伸筋区画を通って足背へ向かう前脛骨筋・長指伸筋・足の長母指伸筋・第三腓骨筋は足関節を背屈させ、下腿三頭筋・後脛骨筋・長指屈筋・長短腓骨筋は底屈に働く。前額面では距骨下関節の軸より内側を通る後脛骨筋・前脛骨筋が内がえし、外側を通る長腓骨筋・短腓骨筋・第三腓骨筋が外がえしに働く。足の長母指伸筋は伸筋区画にあり、母指(母趾)を伸展させると同時に足関節を背屈させるので、選択肢1の組合せは正しい。後脛骨筋は内果の後方を回って舟状骨などに停止する内がえしの主動作筋であり、選択肢2も正しい。一方、前脛骨筋は背屈+内がえし、第三腓骨筋は背屈+外がえし、長腓骨筋は底屈+外がえしであり、3・4・5はいずれも作用が食い違う。よって正答は1と2である。

✓ 1. 正しい
足の長母指伸筋 ― 背屈
下腿前面の伸筋で、母指の伸展とともに足関節を背屈させる。組合せは正しい
✓ 2. 正しい
後脛骨筋 ― 内がえし
内果の後方を通る内がえしの主動作筋。組合せは正しい
✗ 3. 誤り
前脛骨筋 ― 外がえし
前脛骨筋は背屈と内がえしに働き、外がえしではないので誤り
✗ 4. 誤り
第三腓骨筋 ― 底屈
第三腓骨筋は背屈と外がえしに働く筋で、底屈ではないので誤り
✗ 5. 誤り
長腓骨筋 ― 背屈
長腓骨筋は底屈と外がえしに働き、背屈ではないので誤り
ポイント
  • 背屈=前区画伸筋群(前脛骨筋・長趾伸筋・長母趾伸筋・第三腓骨筋)
  • 内がえし=後脛骨筋・前脛骨筋/外がえし=腓骨筋群
  • 第三腓骨筋は背屈+外がえし、長腓骨筋は底屈+外がえし
比較表
足関節・足部の主要筋の作用
矢状面前額面
前脛骨筋背屈内がえし
長母趾伸筋背屈内がえし(弱)
第三腓骨筋背屈外がえし
後脛骨筋底屈内がえし
長腓骨筋底屈外がえし
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