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理由で解く 作業療法士

QO55P044 作業療法評価学

出典:第55回作業療法士国家試験(2020)午後 問44
問題
作業療法の面接における直面化の説明で正しいのはどれか。
選択肢
1 話の中で疑問に思ったことを尋ねて会話を促進する。
2 話の中に含まれる無意識的な意味を指摘する。
3 話の矛盾点を指摘して問題点を明らかにする。
4 話から感じられる情緒的な面を言葉で返す。
5 話の不明確な点を尋ねて明らかにする。
解答
正解3(話の矛盾点を指摘して問題点を明らかにする。)
解説

直面化(confrontation)とは、患者の語りや態度に含まれる矛盾・不一致を指摘し、本人が問題に気づけるよう促す面接技法である。

面接では複数の技法が使い分けられる。直面化は、言葉と行動、あるいは発言内容どうしの間にある矛盾や食い違いを治療者が指摘し、患者自身が自分の問題や回避に向き合えるよう働きかける技法である。信頼関係が十分に築かれた段階で慎重に用いる必要があり、性急に行うと防衛を強めたり治療関係を損ねたりする。他の選択肢は、明確化(不明確な点を尋ねて整理する)、解釈(無意識的な意味づけを伝える)、感情の反映(情緒面を言葉で返す)といった別技法に対応しており、それぞれ目的と用いる局面が異なる。作業療法士は目的に応じてこれらを選択し、対象者の自己理解と協働的な目標設定につなげる。

✗ 1. 誤り
話の中で疑問に思ったことを尋ねて会話を促進する。
開かれた質問による会話促進であり、直面化ではない
✗ 2. 誤り
話の中に含まれる無意識的な意味を指摘する。
これは解釈(interpretation)の説明で、直面化とは異なる
✓ 3. 正しい
話の矛盾点を指摘して問題点を明らかにする。
語りの矛盾・不一致を指摘する直面化の定義に合致
✗ 4. 誤り
話から感じられる情緒的な面を言葉で返す。
感情の反映(reflection of feeling)の説明である
✗ 5. 誤り
話の不明確な点を尋ねて明らかにする。
明確化(clarification)の説明である
ポイント
  • 直面化=矛盾・不一致を指摘して気づきを促す
  • 信頼関係の確立後に慎重に用いる
  • 解釈・明確化・感情の反映と区別する
比較表
主な面接技法
技法内容
直面化矛盾・不一致を指摘し問題に向き合わせる
解釈無意識的な意味を伝える
明確化不明確な点を尋ねて整理する
感情の反映情緒的な面を言葉で返す
開かれた質問自由な語りを促し会話を広げる
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