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理由で解く 作業療法士

QO55P035 作業療法治療学

出典:第55回作業療法士国家試験(2020)午後 問35
問題
Guillain-Barré症候群で正しいのはどれか。
選択肢
1 自律神経障害を伴わない。
2 症状は上肢近位筋から始まる。
3 上肢の症状は左右非対称である。
4 先行感染数時間後に症状が現れる。
5 欧米では脱髄型の方が軸索障害型よりも多い。
解答
正解5(欧米では脱髄型の方が軸索障害型よりも多い。)
解説

Guillain-Barré症候群は感染1〜3週後に発症する両側対称性の下肢遠位優位の弛緩性麻痺(上行性)で、本邦では脱髄型(AIDP)が軸索型より多い。

Guillain-Barré症候群(GBS)は先行感染(Campylobacter腸炎や上気道感染など)の約1〜3週間後に発症する急性免疫介在性ニューロパチーである。典型的には下肢遠位から始まり上行性・左右対称性に弛緩性麻痺が進行し、腱反射は消失する。自律神経障害(血圧変動・不整脈)を伴うことがあり重症例では致死的となる。病型は脱髄型(AIDP)と軸索型(AMAN/AMSAN)に大別され、欧米・本邦とも脱髄型が最多である。以上より正しいのは選択肢5。

✗ 1. 誤り
自律神経障害を伴わない。
血圧変動・不整脈など自律神経障害を伴い、重症例では致命的となる
✗ 2. 誤り
症状は上肢近位筋から始まる。
通常は下肢遠位から始まり上行性に進行する
✗ 3. 誤り
上肢の症状は左右非対称である。
症状は左右対称性に出現するのが特徴
✗ 4. 誤り
先行感染数時間後に症状が現れる。
先行感染の約1〜3週間後に発症する
✓ 5. 正しい
欧米では脱髄型の方が軸索障害型よりも多い。
本邦でも脱髄型(AIDP)が軸索型より多い
本問は、選択肢1〜5のいずれも正しくないとして、厚生労働省が「選択肢に正解がないため」採点除外とした問題です。演習として成立させるため、当方で選択肢5を改変しました(原問「我が国では脱髄型の方が軸索障害型よりも多い。」→ 本アプリ「欧米では脱髄型の方が軸索障害型よりも多い。」)。設問文と他の4つの選択肢は原問のまま変更していません。我が国を含むアジアでは軸索障害型(AMAN/AMSAN)の比率が高く、我が国について「脱髄型が多い」と断定できないことがこの肢を正答にできなかった理由ですので、主語を「欧米」に替えることで、病型に地域差があるという原問の出題意図を残したまま正答が選択肢5に一意に定まります。(他書では選択肢3の「左右非対称」を「左右対称」に直して3を正答とする改変も流通していますが、本アプリは上記の改変を採用しています。)
ポイント
  • 先行感染1〜3週後に発症
  • 下肢遠位から上行性・左右対称
  • 腱反射消失・自律神経障害あり
  • 脱髄型(AIDP)が最多
比較表
Guillain-Barré症候群の特徴
項目特徴
発症先行感染1〜3週後
分布下肢遠位から上行性・左右対称
反射腱反射消失
自律神経障害を伴う
病型脱髄型(AIDP)が最多
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