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理由で解く 作業療法士

QO55P034 作業療法評価学

出典:第55回作業療法士国家試験(2020)午後 問34
問題
ある道具の写真を図に示す。この道具を用いて行う高次脳機能障害評価法はどれか。
図
選択肢
1 CBS
2 MFT
3 BADS
4 STEF
5 SLTA
解答
正解3(BADS)
解説

写真の「細長い管+水入りビーカー+小管+L字フック」はBADSの行為計画検査(Action Program Test)の器具で、遂行機能を評価する。

写真は高次脳機能のうち遂行機能(実行機能)を評価するBADS(遂行機能障害症候群の行動評価)の下位検査「行為計画検査(Action Program Test)」に用いる器具一式である。青い台座に立つ細長い透明管の底にコルク片が入っており、指を使わず・管を傾けずにこれを取り出すことが課題となる。被検者は、水の入ったビーカーから短い小管で水を汲んで管へ注ぎ、コルクを浮上させ、L字型の金属フックで取り出すという一連の手順を計画・実行する必要がある。段階的な問題解決・計画立案能力を評価する点が特徴で、この器具の組合せはBADSに特有である。したがって公式正答[3]BADSと画像は整合する。

✗ 1. 誤り
CBS
CBS(Catherine Bergego Scale):半側空間無視の行動評価尺度で、日常生活動作の観察により評価する。写真のような器具は使用しない
✗ 2. 誤り
MFT
MFT(Manual Function Test):脳卒中上肢機能検査で、上肢の運動・把握・操作を評価する運動機能検査であり高次脳機能検査ではなく、写真の器具も用いない
✓ 3. 正しい
BADS
BADS(遂行機能障害症候群の行動評価):写真は下位検査の一つ「行為計画検査(Action Program Test)」の器具一式で、細長い管の底のコルクを、水入りビーカーから小管で水を汲んで管に注ぎコルクを浮上させ、L字フックで取り出す。計画・問題解決という遂行機能を評価する
✗ 4. 誤り
STEF
STEF(簡易上肢機能検査):大小の球・立方体・円板・ピン・布などを運ぶ上肢の巧緻性・機能検査であり、写真の器具ではない
✗ 5. 誤り
SLTA
SLTA(標準失語症検査):絵カードや文字などを用いる言語(失語症)検査であり、写真の器具は用いない
ポイント
  • BADS=遂行機能(前頭葉)の行動評価
  • 6下位検査+修正6要素
  • CBSは半側空間無視、SLTAは失語症
比較表
高次脳機能・関連評価法の対象
評価法評価対象
BADS遂行機能(前頭葉)
CBS半側空間無視
SLTA失語症
MFT上肢運動機能
STEF上肢巧緻性・操作速度
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