学習トップ理由で解く 作業療法士第13章 ▸ 一般 / QO55P021

理由で解く 作業療法士

QO55P021 地域作業療法学

出典:第55回作業療法士国家試験(2020)午後 問21
問題
疾病の指標で、罹患期間が長くなると高くなるのはどれか。
選択肢
1 死亡率
2 致命率
3 有病率
4 罹患率
5 累積罹患率
解答
正解3(有病率)
解説

有病率=罹患率×罹病(罹患)期間。慢性化して期間が延びれば、ある時点で罹患している人の割合=有病率は上昇する。

有病率(prevalence)は「ある一時点で疾病を有している人の割合」で、近似的に『有病率≒罹患率×平均罹病期間』の関係が成り立つ。したがって新規発生(罹患率)が一定でも、治りにくく罹患期間が長引く慢性疾患ほど、常に病気を抱えている人が蓄積して有病率は高くなる。罹患率・累積罹患率・死亡率・致命率はいずれも『新たな発生や死亡』を分子とする指標で、罹患期間の長短では直接高くならない。

✗ 1. 誤り
死亡率
一定期間の死亡発生を表す指標で、罹患期間の長さでは上昇しない
✗ 2. 誤り
致命率
その疾病に罹った人のうち死亡した割合で、期間依存でない
✓ 3. 正しい
有病率
罹患率×罹病期間の関係により、期間が延びると上昇する
✗ 4. 誤り
罹患率
一定期間の新規発生を表し、期間依存でない
✗ 5. 誤り
累積罹患率
観察期間内に新たに発病した者の割合で、期間依存でない
ポイント
  • 有病率≒罹患率×罹病期間
  • 慢性疾患は罹患期間が長く有病率が上がる
  • 罹患率は新規発生、有病率は現時点の保有
比較表
主な疫学指標の分子と特徴
指標とらえるもの罹患期間が延びると
有病率ある時点で罹病中の割合上昇
罹患率一定期間の新規発生不変
致命率罹患者中の死亡割合不変
死亡率集団の死亡発生不変
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