学習トップ / 理由で解く 作業療法士 / 第12章 ▸ 実地 / QO55P008
理由で解く 作業療法士

ステージIV・クラス3の高度に破壊・変形したRA手には、矯正用動的装具ではなく保護・支持目的の軟性装具(PEライト製手関節軟性装具)が適応となる。
写真は緑色の台上に置かれた左手で、母指の立ち上がりや手指MP・IP関節の屈曲変形、手関節部の腫脹様膨隆など、慢性関節破壊(関節リウマチ進行例)に矛盾しない高度変形を示す。SteinbrockerステージIVは関節の強直(骨性・線維性)、クラス3は高度な機能障害を意味し、写真の固定的変形もこれと整合する。関節破壊が進行し変形が固定した段階では、拘縮を矯正する動的スプリント(ナックルベンダー、IP関節伸展補助装具)は適応に乏しく、下垂手用のOppenheimer型は病態が異なり、硬性継手装具(タウメル継手式)は保護目的には過剰である。したがって、変形した手関節を軟性材料で包んで保護・支持し、疼痛と負荷を軽減するPEライト製手関節軟性装具が適切である。
| ステージ | 関節の状態 |
|---|---|
| I(早期) | X線上の破壊なし、骨粗鬆はあり得る |
| II(中等) | 軟骨下骨破壊、関節裂隙狭小化、変形なし |
| III(高度) | 軟骨・骨破壊が進み変形あり、強直なし |
| IV(末期) | 線維性・骨性強直、高度な破壊・変形 |
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