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理由で解く 作業療法士

QO54P078 病理学概論

出典:第54回作業療法士国家試験(2019)午後 問78
問題
創傷治癒を遅延させるのはどれか。
選択肢
1 亜鉛
2 アミノ酸
3 酸素
4 ビタミンC
5 副腎皮質ステロイド
解答
正解5(副腎皮質ステロイド)
解説

副腎皮質ステロイドは炎症反応・線維芽細胞増殖・コラーゲン合成を抑制し、創傷治癒を遅延させる。

副腎皮質ステロイドは抗炎症・免疫抑制作用により、創傷治癒の初期に必要な炎症反応を抑制し、線維芽細胞の増殖やコラーゲン合成、血管新生を阻害するため治癒を遅延させ、易感染性ももたらす。一方、他の選択肢はいずれも治癒を促進する因子である。亜鉛は細胞分裂・タンパク合成の補酵素、アミノ酸(タンパク質)は肉芽・コラーゲンの材料、酸素は組織の細胞代謝・コラーゲン架橋・殺菌に不可欠、ビタミンCはコラーゲン合成(プロリン・リジンの水酸化)に必須である。これらの欠乏がむしろ治癒を遅らせる。

✗ 1. 誤り
亜鉛
細胞分裂・タンパク合成に関与し治癒を促進、欠乏で遅延
✗ 2. 誤り
アミノ酸
コラーゲン・肉芽組織の材料となり治癒を促進
✗ 3. 誤り
酸素
細胞代謝・コラーゲン架橋・殺菌に必要で治癒を促進
✗ 4. 誤り
ビタミンC
コラーゲン合成に必須で治癒を促進、欠乏で遅延
✓ 5. 正しい
副腎皮質ステロイド
炎症・線維芽細胞・コラーゲン合成を抑制し治癒を遅延
ポイント
  • ステロイドは創傷治癒を遅延・易感染
  • 亜鉛・アミノ酸・酸素・ビタミンCは治癒促進
  • ビタミンC欠乏でコラーゲン合成障害
比較表
創傷治癒への影響
因子作用
亜鉛促進(タンパク合成)
アミノ酸促進(材料)
酸素促進(代謝・殺菌)
ビタミンC促進(コラーゲン合成)
副腎皮質ステロイド遅延(炎症抑制)
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