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理由で解く 作業療法士

QO54P035 作業療法治療学

出典:第54回作業療法士国家試験(2019)午後 問35
問題
Parkinson病のHoehn & Yahrの重症度分類でステージIIIの患者に対する作業療法で使用するのはどれか。
選択肢
1 メトロノーム
2 座位保持装置
3 バランスボード
4 ユニバーサルカフ
5 ポータブルスプリングバランサー
解答
正解1(メトロノーム)
解説

Yahr III は姿勢反射障害が出現するが日常生活は自立。すくみ足・小刻み歩行に対しメトロノーム等の外的リズム刺激(cueing)が有効。

Hoehn & Yahr ステージIIIは両側性障害に加え姿勢反射障害が出現するが、活動はある程度制限されるものの介助なしで生活できる時期である。この段階では歩行のすくみや小刻み歩行が問題となり、メトロノームの音や床の線などの外的リズム刺激(外的cueing)を用いると大脳基底核を介さない運動プログラムが働き、歩行のリズムや歩幅が改善する。したがってメトロノームが適切。他の用具はより重度の運動麻痺・座位保持困難・上肢機能全廃などに対応するもので、自立度の高いステージIIIには適さない。

✓ 1. 正しい
メトロノーム
外的リズム刺激(cueing)ですくみ足・小刻み歩行を改善、ステージIIIに適切
✗ 2. 誤り
座位保持装置
座位保持が困難な重度例向けで、生活自立したステージIIIには不要
✗ 3. 誤り
バランスボード
不安定面での訓練は転倒リスクが高く、姿勢反射障害のある本例には不適切
✗ 4. 誤り
ユニバーサルカフ
把持機能が失われた頸髄損傷などで自助具を固定する用具でParkinson病の主問題に対応しない
✗ 5. 誤り
ポータブルスプリングバランサー
上肢挙上が困難な筋力低下例向けで、ステージIIIには過剰
ポイント
  • Yahr III=姿勢反射障害あり・生活自立
  • すくみ足・小刻み歩行にはメトロノーム等の外的cueingが有効
  • cueingは基底核を迂回した運動プログラムを賦活
比較表
Hoehn & Yahr 重症度分類の概要
ステージ特徴
I一側性障害、機能障害は軽微
II両側性障害、姿勢反射障害なし
III姿勢反射障害出現、日常生活は自立
IV起立・歩行は可能だが介助を要す
V車椅子・寝たきり、全介助
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