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理由で解く 作業療法士

QO54P032 作業療法治療学

出典:第54回作業療法士国家試験(2019)午後 問32
問題
椅子座位で高齢者が食事をする際に誤嚥のリスクを高める動作はどれか。
選択肢
1 頰杖
2 顎をひく
3 上を向く
4 うなずく
5 横を向く
解答
正解3(上を向く)
解説

頸部伸展(上を向く)は気道が直線化して喉頭挙上を妨げ、誤嚥リスクを高める。安全な嚥下肢位は顎を引いた頸部前屈位。

嚥下時は喉頭が前上方に挙上し喉頭蓋が反転して気道を閉鎖する。頸部を伸展して上を向くと咽頭と気道がほぼ一直線になり、喉頭挙上が妨げられて食塊が気道へ流入しやすく、誤嚥リスクが高まる。逆に顎を引く頸部前屈位(chin down/chin tuck)は咽頭腔が狭まり気道入口部が保護されるため、嚥下訓練で推奨される代償的姿勢である。

✗ 1. 正しい
頰杖
食事姿勢としては不良だが、直接的に気道を開いて誤嚥を強める動作ではない
✗ 2. 正しい
顎をひく
頸部前屈で気道を保護する安全な嚥下姿勢(chin down)で誤嚥予防になる
✓ 3. 誤り
上を向く
頸部伸展により気道が直線化し喉頭挙上を妨げ誤嚥リスクを高める
✗ 4. 正しい
うなずく
頸部前屈方向の動きで気道保護的、誤嚥を高めない
✗ 5. 正しい
横を向く
頸部回旋は麻痺側を避けて健側へ食塊を誘導する代償法にもなり、誤嚥を高める動作ではない
ポイント
  • 頸部伸展(上向き)=誤嚥リスク増大
  • 顎を引く頸部前屈(chin down)=誤嚥予防の安全肢位
  • 嚥下は喉頭挙上+喉頭蓋反転で気道閉鎖
比較表
頸部肢位と誤嚥リスク
肢位嚥下への影響
頸部前屈(顎を引く)気道保護・誤嚥予防
頸部伸展(上を向く)気道開大・誤嚥リスク増
頸部回旋(横を向く)健側へ食塊誘導の代償法
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