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理由で解く 作業療法士

QO54P025 基礎作業療法学

出典:第54回作業療法士国家試験(2019)午後 問25
問題
深部腱反射の亢進がみられるのはどれか。
選択肢
1 重症筋無力症
2 多発性硬化症
3 Guillain-Barré症候群
4 筋強直性ジストロフィー
5 Duchenne型筋ジストロフィー
解答
正解2(多発性硬化症)
解説

深部腱反射の亢進は上位運動ニューロン(錐体路)障害の徴候。中枢脱髄疾患である多発性硬化症で亢進する。

深部腱反射(DTR)の亢進は上位運動ニューロン(錐体路)障害を示し、消失・低下は反射弓を構成する下位運動ニューロン・末梢神経・神経筋接合部・筋の障害を示す。多発性硬化症は中枢神経(脳・脊髄)の脱髄疾患で、錐体路が障害されるとDTR亢進・病的反射陽性・痙性麻痺を呈する。一方、重症筋無力症は神経筋接合部の障害、Guillain-Barré症候群は末梢神経の脱髄(反射消失が診断的特徴)、筋強直性ジストロフィーとDuchenne型筋ジストロフィーは筋自体の障害であり、いずれもDTRは正常〜低下・消失となる。

✗ 1. 誤り
重症筋無力症
神経筋接合部(アセチルコリン受容体)の障害。DTRは正常〜低下、亢進しない
✓ 2. 正しい
多発性硬化症
中枢の脱髄で錐体路障害→DTR亢進・痙性
✗ 3. 誤り
Guillain-Barré症候群
末梢神経脱髄で反射弓が障害され、DTRは消失・低下(診断的特徴)
✗ 4. 誤り
筋強直性ジストロフィー
筋の障害でDTRは低下
✗ 5. 誤り
Duchenne型筋ジストロフィー
筋の障害でDTRは低下・消失
ポイント
  • DTR亢進=上位運動ニューロン(錐体路)障害
  • 多発性硬化症は中枢脱髄→錐体路障害で亢進
  • 末梢神経(GBS)・神経筋接合部(MG)・筋(筋ジス)障害はDTR低下・消失
比較表
障害部位と深部腱反射
疾患障害部位深部腱反射
多発性硬化症中枢(錐体路)亢進
重症筋無力症神経筋接合部正常〜低下
Guillain-Barré症候群末梢神経消失・低下
筋ジストロフィー各種低下・消失
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