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理由で解く 作業療法士

QO54A100 臨床医学大要

出典:第54回作業療法士国家試験(2019)午前 問100
問題
パニック障害の薬物療法で用いられるのはどれか。
選択肢
1 抗うつ薬
2 抗精神病薬
3 気分安定薬
4 抗てんかん薬
5 中枢神経刺激薬
解答
正解1(抗うつ薬)
解説

パニック障害の薬物療法の第一選択はSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などの抗うつ薬。急性期の頓用にベンゾジアゼピン系抗不安薬を併用する。

パニック障害は予期しないパニック発作と予期不安を主症状とする不安障害で、脳内のセロトニン・ノルアドレナリン系の機能異常が関与すると考えられている。治療の中心は薬物療法と認知行動療法で、薬物療法の第一選択はSSRIなどの抗うつ薬である。SSRIは効果発現まで数週間を要するため、発作頻発期にはベンゾジアゼピン系抗不安薬を補助的に併用するが、依存性のため長期漫然投与は避ける。選択肢では抗うつ薬が最も適切である。

✓ 1. 正しい
抗うつ薬
SSRIを中心とする抗うつ薬がパニック障害の第一選択薬
✗ 2. 誤り
抗精神病薬
統合失調症や躁状態などの精神病症状に用いる。パニック障害の標準治療ではない
✗ 3. 誤り
気分安定薬
リチウムやバルプロ酸など双極性障害の気分変動抑制に用いる。パニック障害の適応ではない
✗ 4. 誤り
抗てんかん薬
てんかん発作の抑制に用いる。パニック発作は電気生理学的発作ではなく適応外
✗ 5. 誤り
中枢神経刺激薬
ADHDやナルコレプシーに用いる。交感神経刺激で不安・動悸を増悪させうるため不適
ポイント
  • パニック障害の第一選択=SSRI(抗うつ薬)
  • 急性期はベンゾジアゼピン系抗不安薬を頓用併用(依存に注意)
  • 薬物療法+認知行動療法が治療の柱
比較表
主な向精神薬と代表的適応
薬物分類主な適応疾患
抗うつ薬(SSRI等)うつ病・パニック障害・強迫性障害
抗精神病薬統合失調症・躁状態
気分安定薬双極性障害
抗てんかん薬てんかん
中枢神経刺激薬ADHD・ナルコレプシー
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