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理由で解く 作業療法士

QO54A033 作業療法治療学

出典:第54回作業療法士国家試験(2019)午前 問33
問題
筋電義手で正しいのはどれか。
選択肢
1 小児には使用しない。
2 作業用ハンドはない。
3 能動義手に比べ把持力が強い。
4 前腕義手にはハーネスが必要である。
5 前腕義手より上腕義手の症例が多い。
解答
正解3(能動義手に比べ把持力が強い。)
解説

筋電義手はモータ駆動で把持力を発生するため、ケーブル張力に依存する能動義手より把持力が強い。

筋電義手は残存筋の表面筋電位をスイッチとしてモータ(電動ハンド)を駆動する義手で、把持力は電動機の出力で決まる。ケーブルとハーネスの張力(肩甲帯の運動量)で開閉する能動義手に比べ、強く安定した把持が得られる点が最大の利点であり、選択肢3が正しい。断端に密着させて自己懸垂できるためハーネスを省けることも特徴である。

✗ 1. 誤り
小児には使用しない。
小児用の電動ハンドもあり、適応年齢に達すれば使用できる
✗ 2. 誤り
作業用ハンドはない。
作業用ハンド・フックなど装飾用以外の終末装置も用意される
✓ 3. 正しい
能動義手に比べ把持力が強い。
モータ駆動のため肩甲帯運動に依存する能動義手より強い把持力が得られる
✗ 4. 誤り
前腕義手にはハーネスが必要である。
筋電前腕義手は断端に密着させ自己懸垂できるため、原則ハーネスは不要
✗ 5. 誤り
前腕義手より上腕義手の症例が多い。
切断は前腕(下位)レベルが多く、前腕義手の適応症例のほうが多い
ポイント
  • 筋電義手=表面筋電でモータ駆動
  • 把持力は能動義手より強い
  • 前腕筋電義手は自己懸垂でハーネス不要
  • 切断は前腕レベルが多い
比較表
能動義手と筋電義手の比較
項目能動義手筋電義手
駆動源肩甲帯運動(ケーブル)残存筋の筋電+バッテリ
把持力張力依存で弱いモータ駆動で強い
懸垂ハーネス必要断端密着で自己懸垂可
重量・整備軽く故障少重く充電・整備要
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