学習トップ理由で解く 作業療法士第4章 ▸ 一般 / QO53P095

理由で解く 作業療法士

QO53P095 臨床医学大要

出典:第53回作業療法士国家試験(2018)午後 問95
問題
慢性閉塞性肺疾患の患者の胸部エックス線写真で特徴的なのはどれか。
選択肢
1 横隔膜挙上
2 心陰影拡大
3 肋間腔の狭小化
4 肺野の透過性亢進
5 シルエットサイン
解答
正解4(肺野の透過性亢進)
解説

COPDは肺の過膨張が本質。胸部X線では肺野の透過性亢進・横隔膜の低位平坦化・滴状心・肋間腔開大・樽状胸郭がみられる。

COPDでは気腫性変化と気道閉塞により空気がとらえこまれ(air trapping)、肺が過膨張する。その結果、胸部エックス線写真では気腔増加を反映して肺野の透過性が亢進(黒く抜けて見える)し、横隔膜は押し下げられて低位・平坦化、肋間腔は開大、心臓は縦に伸びた滴状心を呈する。選択肢はいずれも過膨張と逆の所見(横隔膜挙上、肋間腔狭小化)や無関係の所見であり、COPDに特徴的なのは肺野の透過性亢進である。

✗ 1. 誤り
横隔膜挙上
過膨張では横隔膜は低位・平坦化するため逆
✗ 2. 誤り
心陰影拡大
COPDでは縦に伸びた滴状心となり拡大は特徴でない
✗ 3. 誤り
肋間腔の狭小化
過膨張により肋間腔はむしろ開大する
✓ 4. 正しい
肺野の透過性亢進
肺の過膨張・気腔増加を反映する特徴的所見
✗ 5. 誤り
シルエットサイン
含気低下病変が心・横隔膜輪郭を不明瞭化する所見でCOPD特有でない
ポイント
  • COPD=肺の過膨張(air trapping)
  • 透過性亢進・横隔膜低位平坦化・滴状心・肋間腔開大・樽状胸郭
比較表
COPDの胸部X線・身体所見(過膨張所見)
所見COPDでの変化
肺野透過性亢進
横隔膜低位・平坦化
肋間腔開大
心陰影滴状心(縦長)
胸郭樽状胸郭
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