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理由で解く 作業療法士

QO53P077 臨床医学大要

出典:第53回作業療法士国家試験(2018)午後 問77
問題
ショックの発症初期に徐脈がみられるのはどれか。
選択肢
1 アナフィラキシー反応
2 血管迷走神経反射
3 重症熱傷
4 大量出血
5 敗血症
解答
正解2(血管迷走神経反射)
解説

多くのショックは代償性に頻脈となるが、血管迷走神経反射(神経原性)は迷走神経緊張により徐脈をきたす。

ショックでは通常、血圧低下を代償するために交感神経が亢進し反射性の頻脈となる。しかし血管迷走神経反射(神経調節性失神を起こす神経原性ショック様病態)は例外で、副交感神経(迷走神経)が過剰に緊張して心拍数が低下(徐脈)し、末梢血管も拡張して血圧が下がる。したがって発症初期から徐脈がみられるのは血管迷走神経反射である。アナフィラキシー・重症熱傷・大量出血・敗血症はいずれも循環血液量減少や血管拡張に対する代償で頻脈を呈するのが典型である。

✗ 1. 誤り
アナフィラキシー反応
血管拡張・血圧低下に対し代償性に頻脈を呈する
✓ 2. 正しい
血管迷走神経反射
迷走神経緊張により徐脈+血圧低下をきたす神経原性の病態
✗ 3. 誤り
重症熱傷
血漿漏出による循環血液量減少性ショックで頻脈となる
✗ 4. 誤り
大量出血
出血性(循環血液量減少性)ショックで反射性頻脈が典型
✗ 5. 誤り
敗血症
血液分布異常性ショックで初期は頻脈・脈圧増大を呈する
ポイント
  • 通常のショック=代償性頻脈
  • 血管迷走神経反射=迷走神経緊張で徐脈+血管拡張
  • 神経原性ショックは徐脈をきたしうる
比較表
ショックと心拍数
病態分類初期心拍
血管迷走神経反射神経原性徐脈
大量出血・重症熱傷循環血液量減少性頻脈
アナフィラキシー・敗血症血液分布異常性頻脈
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